FLORAとは

FLORAのサービス構造

出典:FLORA公式サイト・公式ドキュメント/AIGC TIMES編集部作成

FLORAは、米国のFLORA AND FAUNA FLOWERSHOP, INC.が運営する、AIを使った制作のためのプラットフォームです。文章、画像、動画を生成する複数のモデルを一つのキャンバスで選び、生成、比較、修正、共有まで進められます。

FLORAでは、文章、画像、動画などを扱う「ノード」をキャンバスに置き、線でつないで制作します。途中の画像を残したまま別のモデルを試したり、採用した画像だけを動画生成へ渡したりできるため、何をどの順番で作ったのかがキャンバス上に残ります。

FLORAは画像生成モデルではない

FLORAは、単独の画像生成モデルや動画生成モデルの名前ではありません。複数企業のモデルを選んで使うための制作環境です。

執筆時点では、FLORAの公式料金ページで、画像・動画を含む60種類以上のモデルが案内されています。実際に使えるモデルは更新されるため、制作記録にはFLORAを使ったことに加え、画面で選んだモデル名も残します。

たとえば、最初の画像と、その画像から作った動画で別のモデルを使う場合があります。生成結果を後から確認するときは、「FLORAで作った」という記録だけでは足りません。画像と動画のそれぞれで選んだモデル、設定、生成日時を分けて保存します。

FLORAでできること

文章・画像・動画を一つの企画内で扱う

文章で企画案を整理し、画像を生成し、採用した案を動画にするまでの作業が、一つのキャンバス上でつながります。途中で別のモデルを並べれば、同じ入力から出た結果も比較できます。

生成結果を分岐させて比較する

一つの画像から複数の案を作り、気に入った結果だけを次の工程へ進められます。元の画像や不採用案を消さずに残せるため、どの結果から制作が進んだのかを見失いにくくなります。

画像を重ねて修正する

Layer Editorでは、複数の画像を重ね、位置や大きさを調整して一枚の画像として書き出せます。生成と簡単な合成を同じ画面で進めたい場合に使います。

チームで同じキャンバスを確認する

対象プランでは、複数人が同じプロジェクトへ入り、コメントや共同編集を行えます。完成画像だけでなく、途中の案、使ったモデル、生成の順番まで同じ画面で共有します。

キャンバスとノードの仕組み

FLORAで画像から動画まで作る流れ

出典:FLORA公式ドキュメント/AIGC TIMES編集部作成

FLORAのキャンバスには、文章、画像、動画などを扱うノードを配置します。前のノードから線を伸ばすと、その結果が次のノードの入力になります。

画像を作る場合は、文章または手元の画像を画像生成ノードへつなぎます。生成後に別案を試したいときは、元のノードを残したまま分岐を増やします。採用した画像を動画にしたい場合は、その画像から動画生成ノードへ線をつなぎ、動画モデルと設定を選びます。

一度にすべての工程を作る必要はありません。最初は「文章から画像を作る」「画像から動画を作る」のどちらか一つを試し、操作に慣れてから分岐や比較を増やすと進めやすくなります。

公式動画で見るFLORAの基本操作

FLORAの公式動画では、キャンバスの基本操作、ノードの追加、モデルの選択、生成結果のつなぎ方が実演されています。初めて使う場合は、動画を見ながら小さなプロジェクトを一つ作ると、ノード同士の関係をつかみやすくなります。

動画:FLORA © 公式チャンネルより引用

FLORAの使い方

1. アカウントを作る

FLORA公式サイトから「Get started for free」を選び、Googleアカウントまたはメールアドレスで登録します。

2. 新しいプロジェクトを開く

空のキャンバスを開きます。最初から複雑な制作手順を組まず、作りたい画像や動画を一つ決めます。

3. 入力する文章や画像を置く

文章から始める場合はテキストを入力します。手元の画像を使う場合は、自社で権利を管理する画像や、加工の許諾を得た画像をアップロードします。

4. 画像または動画のノードを追加する

作りたい内容に合わせてノードを置き、利用するモデルを選びます。同じモデル名でも、画像生成、画像編集、動画生成で必要な入力や設定が異なります。

5. ノードをつないで生成する

前のノードにある「+」から線を伸ばし、次のノードへつなぎます。生成を実行する前に、選んだモデル、画像サイズ、動画の長さ、生成にかかる使用料を確認します。

6. 結果を比較して次の工程へ進める

出力を見比べ、採用する結果だけを修正や動画生成へつなぎます。商品写真では、商品やパッケージが元画像と一致しているか、商品名やラベルに誤りがないかも確認してください。

7. 採用した工程を保存する

正式に採用した結果は、元の入力、選んだモデル、設定、出力をまとめて残します。後から修正するときも、採用した結果の手前までさかのぼれます。

TechniquesとFAUNA

Techniquesは、FLORA上で使える再利用可能な制作手順です。用途に合うTechniqueを開いてそのまま実行するほか、自分のキャンバスへ展開し、使うモデルや入力を変更します。自分で組んだ制作手順もTechniqueとして保存すれば、別のプロジェクトへ引き継げます。

FAUNAは、FLORAのキャンバス内で使えるAIエージェントです。作りたい内容を伝えると、必要なノードを置き、モデルを選び、ノード同士をつなぎます。生成前に確認を求めるモード、自動で生成まで進めるモード、制作手順の提案だけを行うモードを選べます。

公式料金ページでは、FAUNA自体は各プランで追加料金なしと案内されています。ただし、FAUNAが画像や動画の生成を実行すると、選んだモデルの利用料が発生します。

FLORAの料金

執筆時点の公式料金ページでは、Free、Starter、Pro、Max、Enterpriseが案内されています。月払いの表示価格は次のとおりです。

  • Free:月額0ドル
  • Starter:1席あたり月額18ドル
  • Pro:1席あたり月額50ドル
  • Max:1席あたり月額200ドル
  • Enterprise:個別見積もり

年払いには20%の割引表示があります。料金や各プランに含まれる利用枠は変更されるため、契約前に決済画面で最終金額を確認してください。

Freeでは、文章・画像モデル、キャンバス、Layer Editor、Techniquesなどを試せます。Starterでは動画モデル、全モデル、複数人での共同作業などが追加されます。

Proでは共有素材、メンバーごとの利用上限、利用状況の確認機能が加わります。Maxでは、組織ごとに最大3つのカスタム音声を登録できます。

FLORAでは、各プランに付く利用枠から、生成に使ったモデルごとの料金が差し引かれます。モデルによって料金が異なるため、月額だけで予算を決めず、チームの人数、生成回数、利用するモデルを合わせて確認します。

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商用利用と生成物の権利

FLORAの公式FAQでは、入力素材を使う権利があり、第三者の権利や利用したモデルの規約に反しない場合、生成物は原則として商用目的で利用できると説明されています。

FLORAと利用者の間では、生成物の権利は利用者に帰属します。ただし、FLORA内で選んだ外部モデルには、その提供元の規約が追加で適用されます。FLORAが生成物の所有権を主張しないことと、どの生成物でも無条件に使えることは同じではありません。

無料プランは、公式利用規約で自社内の利用を前提としています。顧客案件や第三者のための制作に使う場合は、有料プランまたは法人契約を選び、利用するモデルの条件も確認します。

入力した画像や指示文の扱い

FLORAの利用規約と公式ドキュメントでは、利用者がアップロードしたファイル、指示文、関連データを、FLORAや提携するモデル提供元の学習に使わないと案内しています。

一方で、サービス提供に必要な処理や、不特定の利用者と結び付かない集計データの作成は規約に含まれます。未公開の商品画像、人物写真、取引先から預かった素材を扱う場合は、通常の利用規約だけでなく、法人契約、保存期間、利用する外部モデルに加え、ワークスペース管理者が利用できるモデルを制限できるかも確認します。

企業で使う前に確認したいこと

  • 契約するプランと利用人数
  • 利用する画像・動画モデルの正式名称
  • モデルごとの使用料と月間予算
  • 入力画像を加工・生成に使う権利
  • 生成物の商用利用条件
  • 顧客案件へ使える契約か
  • 未公開素材を扱う場合のデータ条件
  • プロジェクトの共有範囲と編集権限
  • 元の入力、設定、生成結果の保存方法

複数のモデルを一つの画面で使えることは便利ですが、権利や費用まで一つに統一されるわけではありません。企業で使う場合は、FLORAの契約と、実際に選んだモデルの条件を分けて確認します。

FLORAのよくある質問

FLORAは画像生成AIですか?

FLORAは画像生成モデルではなく、複数の文章・画像・動画モデルを一つのキャンバスで使うためのWebサービスです。

FLORAは無料で使えますか?

Freeプランがあります。執筆時点の公式料金ページでは、文章・画像モデル、同時に利用できる3件のプロジェクト、キャンバス、Layer Editor、Techniquesなどが案内されています。利用回数や対象モデルは変更されるため、登録後の画面で確認してください。

FLORAで動画も作れますか?

Starter以上では動画生成モデルを利用できます。文章から動画を作るほか、画像を動画生成ノードへつないで動かします。

FLORAは日本語で使えますか?

公式サイトとドキュメントは主に英語です。日本語で入力できるかどうかはFLORA上で選ぶモデルによって異なるため、利用画面で確認してください。

FLORAで作った画像は商用利用できますか?

原則として商用目的で利用できますが、入力素材の権利、FLORAの契約、選んだモデルの規約、生成結果に含まれる第三者の権利を確認する必要があります。

FLORAは入力した画像を学習に使いますか?

公式規約とドキュメントでは、アップロードしたファイル、指示文、関連データを、FLORAや提携するモデル提供元の学習に使わないと案内しています。

FLORAを使う前に押さえたい要点

FLORAは、複数の文章・画像・動画モデルを一つのキャンバスで使える制作環境です。ノードをつなぐことで、企画、画像生成、比較、修正、動画化までの流れを画面上に残せます。

初めて使う場合は、文章から画像を一枚作るところから始め、慣れてから分岐や動画生成を追加すると理解しやすくなります。完成結果だけでなく、入力、モデル、設定、途中の結果も保存しておけば、修正や再制作の起点が分かります。

企業で利用するときは、プラン料金だけでなく、モデルごとの使用料、入力素材の権利、商用利用、データの扱いを確認します。FLORAの契約と、実際に選んだ外部モデルの条件を分けて管理することが重要です。

FLORAの公式情報


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