Higgsfield AIの使い方の全体像

Higgsfield AIでできることは、大きく三つの領域に分かれる。

  • 画像:Soul 2.0を中心とした画像生成、Soul IDによる人物一貫性、Soul HEXによる色指定、Layersによる要素分離と再生成
  • 動画:Cinema Studio 4.0、Marketing Studio、Shorts Studio、外部モデル(Seedance 2.5、Veo、Klingなど)による動画生成
  • 音声:ナレーションや台詞の音声生成、LipSync Studioによるリップシンク

これに加えて、Supercomputerが複数のモデルを自動的につなぐエージェント制作画面として提供されている。

作業を始める前に、まず「静止画1点を作るのか」「10〜30秒の動画を作るのか」「同じ人物で複数本を回すのか」「商品画像から広告動画を作るのか」を決める。作るものが決まれば、開くべき制作画面と使うモデルが自然と絞れる。

Higgsfield公式チャンネルは、各制作画面の位置づけをひとつにまとめた紹介動画を公開している。導入前にサービス全体像をつかむ用途に使える。

出典: Higgsfield 公式YouTube「The Only AI Tool You Need in 2026!」(2026-05-19公開)

サインアップ手順

  1. higgsfield.aiにアクセスする
  2. 右上の「Sign up」を開く
  3. 登録画面に表示されている認証方法から一つを選ぶ
  4. 利用規約とプライバシーポリシーに同意する
  5. 初回ログイン後、ダッシュボードに移動する

企業アカウントで運用する場合は、部門共用のメールアドレスまたは業務用SSOに紐づいたアカウントで登録する。個人メールでの契約は、担当者交代時にアカウント移管ができないため避ける。支払い情報、生成物、Soul IDに登録した人物データがすべて個人アカウントに残る点にも注意する。

ダッシュボードの構成

ログイン後の画面は、左側のナビゲーションから制作画面へ移動する構成になっている。主なメニューは次のとおり。

  • Explore:他ユーザーの公開作例と使用モデルの参照
  • Image / Video / Audio:それぞれの標準的な生成画面
  • EditLayers:既存画像を要素ごとに分離し、部分的に再生成する編集画面
  • Cinema Studio:カメラ、レンズ、動き、場面を設定する映像制作画面
  • Marketing Studio:商品情報から広告動画を生成する画面
  • Supercomputer:ブリーフを渡すと複数モデルを自動的に組み合わせる画面
  • Academy:使い方のチュートリアルと作例
  • Community / Contests:ユーザー投稿とコンテスト

上部には残クレジット、下部には料金プランへの導線が配置される。生成ボタンの近くには、選択中のモデル名と1回あたりの消費クレジットが表示される。生成前にこの二つを必ず確認する。

初回生成:画像

画像から始めると、モデルの挙動と指示文の効き方を短時間で把握できる。

  1. 左メニューの「Image」を開く
  2. モデル一覧からSoul 2.0を選ぶ
  3. プロンプト欄に、被写体、場面、光、雰囲気を短い文で入力する
  4. 参照画像を使う場合は、Soul HEXまたはSoul Moodboardから登録する
  5. アスペクト比と枚数を選び、生成する
  6. 生成結果を確認し、採用候補を保存する

Soul 2.0は、人物、ファッション、商品を含む編集風の画像に強い。プリセットから始めると、プロンプト構築の負担を減らせる。プリセットは20種類以上が用意されており、それぞれ光、色調、構図の傾向が異なる。

同じ人物を複数の画像で使う場合は、Soul IDを利用する。本人の写真を最低20枚登録し、学習の完了を待ってから生成に使う。学習にはおよそ3分かかる。人物写真を登録する際は、被写体本人から同意を得たうえで、生成AIへの入力、加工、広告利用、保存期間まで含めて許諾範囲を確認する。

初回生成:動画

動画は、Cinema StudioとMarketing Studioの二つを覚えると、多くの用途に対応できる。

Cinema Studioで映像を作る

  1. 左メニューの「Cinema Studio」を開く
  2. 使用するモデルを選ぶ
  3. 場面、登場人物、参照画像を登録する
  4. カメラ、レンズ、動きのプリセットを選ぶ
  5. 感情や演技のニュアンスを設定する
  6. 尺と解像度を確認し、生成する

Cinema Studio 4.0では、最大30秒の生成、30種類以上のカメラモーションプリセット、感情設定を扱えるEmotion Wheelが提供されている。文章だけで動きを伝える方法と比べ、完成映像の方向を決めやすい。

最初は短い尺で構図と動きを確認し、方向が決まってから必要な解像度で作り直す。この順で進めると、クレジットの消費を抑えられる。

Higgsfield公式が公開しているチュートリアル動画では、Cinema StudioでAIらしさを抑えた映像に近づけるための手順が具体的に示されている。

出典: Higgsfield 公式YouTube「How to Make AI Films That Don't Look AI (Full Tutorial)」(2026-05-09公開)

動画のモデル選択

Cinema Studio内では、Higgsfieldの自社モデルと外部モデルが同じ画面から選べる。動画の長さ、解像度、参照可能な画像枚数、必要なクレジットはモデルごとに異なる。生成前に、選択中のモデル名と1回あたりの消費クレジットを画面上で確認する。

モデル選択の考え方

Higgsfield AIには複数のモデルが並ぶため、用途で使い分ける。以下は公式サイトで案内されている主要モデルの特徴に基づく整理である。

  • 編集風の人物・商品カット:Soul 2.0
  • 同じ人物を複数場面で使う:Soul ID
  • 色の再現を重視する:Soul HEX
  • 画像を要素分離して再生成する:Layers
  • カメラワークを細かく指定した映像:Cinema Studioで自社モデルまたは外部モデルを選ぶ
  • 参照画像を多数使う映像:Seedance 2.5(最大50枚の参照)
  • 商品URLや商品画像から広告動画を作る:Marketing Studio

モデルの世代や仕様は更新されるため、Explore画面で他ユーザーの作例と使用モデルを確認してから選ぶと、期待に近い結果を得やすい。

実務ワークフロー例

Higgsfieldの公式blogでは、SNS向け短尺動画、ブランド広告、既存動画の再編集などのワークフローが案内されている。ここでは、ブランド企業でよく使う三つの型を紹介する。

SNS向け短尺動画

  1. Soul IDで出演者(社員、モデル、キャラクター)を登録する
  2. 台本を用意する
  3. Audioでナレーションまたは台詞を生成する
  4. LipSync Studioでリップシンクを適用する
  5. 生成した10〜15秒のクリップを媒体側の仕様に合わせて書き出す

同じSoul IDを複数本で使い回すと、シリーズとしての一貫性を保てる。出演者にAI生成を含む素材を使う旨は、媒体側の表示規則に沿って開示する。

ブランドフィルム

  1. Cinema Studioを開く
  2. 世界観の参照画像とムードボードを登録する
  3. 場面ごとにカメラ、レンズ、動きを設定する
  4. 5〜10秒のショットを複数生成する
  5. 採用ショットを外部の編集ソフトでつなぐ
  6. 音楽と音響効果を後工程で加える

Cinema Studioは尺の上限が定められているため、長編は外部の編集ソフトでつなぐ前提で設計する。

商品カット・広告動画

  1. Marketing Studioを開く
  2. 商品URLまたは商品画像を登録する
  3. 動画形式(UGC、開封、使い方、TV Spot、HyperMotionなど)を選ぶ
  4. 出演者を100種類以上のアバターまたはSoul 2.0のカスタムアバターから選ぶ
  5. 場面の説明文を入力し、生成する
  6. 生成結果の商品名、機能、価格、ロゴ、注意書きを元の商品ページと照合する

URLから読み込んだ商品情報が正しいとは限らない。景表法、薬機法、業界の広告表現ルールに沿った表記になっているかを、公開前に必ず社内で確認する。

Supercomputerを使うエージェント制作

Supercomputerは、ブリーフを渡すと複数のモデルを自動的に組み合わせて完成物を返すエージェント制作画面である。公式blogでは次の三段階として案内されている。

  1. ブリーフを渡す:作りたいものを短い言葉で伝える
  2. プランを確認する:使用モデルと消費クレジットが提示される
  3. 完成物を受け取る:承認後、複数工程が自動実行される

繰り返し発生する制作(週次のリール、商品広告など)は、成功したブリーフをSkillとして保存し、次回以降は名前で呼び出せる。定型作業を減らす目的では有効な使い方となる。

トラブル時の対処

初回利用でよく遭遇する状況と対処を整理する。

  • 生成が始まらない:残クレジットと選択中のモデルの必要クレジットを確認する
  • 人物の顔が別人になる:Soul IDを使い、参照写真の枚数と品質を見直す
  • 商品ロゴが崩れる:Marketing StudioかCinema Studioで、参照画像として高解像度のロゴを追加する
  • 文字が読めない:AIによる文字生成は崩れやすいため、生成後に外部ツールでテキストを差し替える
  • 音声のイントネーションが不自然:台本の句読点と表記を調整するか、別のモデルを試す
  • 生成結果が想定と大きくずれる:Explore画面で類似作例のモデルとプリセットを確認する

問い合わせが必要な場合は、公式サイトのサポート窓口から連絡する。生成に使ったモデル、指示文、参照素材、生成日時を控えておくと解決が早い。

アップグレード・チームプランへの移行判断

Higgsfield AIはクレジット制のサブスクリプションで、個人向けにStarter/Basic、Plus/Pro、Ultra/Maxの三段階が用意されている。月額とクレジット数は地域によって異なるため、契約前に自分のアカウントに表示される金額を確認する。

初回契約は下位プランで始め、以下の状況が三か月続いた段階で上位プランやチームプランへの移行を検討する。

  • 月内にクレジットを使い切って追加購入が続いている
  • 複数の担当者が同じアカウントでログインを共有している
  • Soul IDの学習枠を月内に使い切っている
  • 未公開の商品や顧客素材を扱う頻度が高い

未公開素材を扱う場合は、Enterprise Agreementの契約可否を営業窓口に確認する。通常契約では入力と生成結果がモデルの改善に使われる可能性があると規約に明記されているため、機密素材の扱いには注意する。Enterprise Agreementでは、顧客のコンテンツを学習に使わず機密情報として扱うとされている。

使い方を身につけるための最短ルート

Higgsfield AIは機能が多いため、最初から全機能を試そうとすると使いこなしの前に消耗しやすい。次の順で触ると、短時間で全体像を把握できる。

  1. Image画面でSoul 2.0による画像を10枚生成する
  2. Cinema Studioで5秒のショットを3本生成する
  3. Marketing Studioで自社商品の広告動画を1本生成する
  4. Soul IDで社内出演者を1名登録し、動画に登場させる
  5. Supercomputerでブリーフを1件渡し、自動生成の挙動を確認する

この5工程を通して、モデル選択、参照素材の登録、クレジット消費の感覚が身につく。ここまで進んでから、業務での本格運用と社内の制作ルール整備に移行するのが現実的である。

Higgsfield AIの使い方に関するよくある質問

無料で試せるか

登録時に付与される無料クレジットや期間限定のキャンペーンについては、地域とアカウントごとに条件が異なる。登録画面と料金ページで、自分のアカウントに表示される内容を確認する。

日本語で使えるか

インターフェースは主に英語で提供されているが、プロンプトは英語と日本語の両方を入力できる。生成される文字要素(ロゴ、看板など)は英語のほうが安定する傾向があるため、必要に応じて後工程で差し替える。

生成した画像・動画は商用利用できるか

公式規約は生成結果の商用利用を制限しないと定めている。ただし、入力素材、人物、ロゴ、商品、第三者の権利について必要な許諾を得る責任は利用者にある。Higgsfield内で使う外部モデルには、その提供元の利用条件も適用される。

チームで共有できるか

チームプラン、または上位プランへの移行後、Enterprise Agreementの契約範囲でチーム利用が可能となる。個人プランをチームで共有する運用は規約違反となる可能性があるため、社内利用の前に契約範囲を確認する。

Higgsfield AIの使い方まとめ

Higgsfield AIの使い方は、次の順で身につけるのが確実である。

  • サインアップし、業務用アカウントに切り替える
  • Image画面で画像生成の挙動を把握する
  • Cinema Studioで短いショットを試す
  • Marketing Studioで商品広告を1本作る
  • Soul IDで出演者を登録する
  • Supercomputerでエージェント制作の流れを確認する
  • 使用頻度に合わせてプランを見直す

生成前には、選択中のモデル名と1回あたりの消費クレジットを画面上で必ず確認する。入力素材、人物、商品、第三者の権利については、社内の承認プロセスに沿って利用可否を判断する。制作記録として、使用画面、モデル、指示文、入力素材、生成日、採用可否、公開前の修正内容を残しておくと、後工程の検証と改善に活用できる。

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