Kling AIとは
Kling AIはサービス名です。動画を作る画面では、用途に応じてVideo 3.0やVideo 3.0 Omniなどのモデルを選びます。開発元はKuaishouです。
Kuaishouは2026年2月5日、動画と画像の生成モデルをまとめたKling AI 3.0シリーズを発表しました。動画生成に使うのは、Video 3.0とVideo 3.0 Omniの二つです。
- Kling AI:動画や画像を作るサービス
- Video 3.0:文章や画像から動画を作るモデル
- Video 3.0 Omni:画像、動画、音声など複数の素材を組み合わせて、生成や編集を行うモデル
- Kuaishou:Kling AIの開発企業
名称が似ていますが、サービス、モデル、企業を分けて考えると機能や料金を確認しやすくなります。
Kling Video 3.0でできること

AIGC TIMES編集部作成
最大15秒の動画を作れる
Video 3.0は、最大15秒の動画生成に対応しています。ワンカットの映像だけでなく、場面を切り替えながら短い物語を組み立てることもできます。
ただし、「最大15秒」はすべてのプランや設定で15秒を選べるという意味ではありません。実際に選べる長さは、利用画面で確認してください。
映像と一緒に台詞や環境音を作れる
Video 3.0は、映像だけでなく、台詞、環境音、効果音も同時に生成できます。公式発表では、日本語を含む複数の言語に対応し、複数人の会話では発言の順番も指定できると説明されています。
音声を別のサービスで作って後から合わせる方法もありますが、Kling AIでは映像と音声を同時に指示できます。日本語の発音、固有名詞、口の動きは生成結果ごとに確認が必要です。
1本の動画に複数のカットを入れられる
Video 3.0は、1回の生成で複数のカットを構成できます。たとえば、商品を正面から見せた後、人物が商品を手に取る場面へ切り替える、といった流れです。
指示文では、各カットの内容を分けて書きます。
カット1:白い台の中央に商品を置く。正面からゆっくり近づく。
カット2:同じ商品を人物が手に取る。ラベルを正面へ向ける。短い台詞を入れる。
15秒の中へ多くの動作を詰め込むと、商品の形や人物の動きが崩れた原因を特定しにくくなります。最初は2〜3カットに絞ると確認しやすくなります。
同じ人物や商品を、別の場面にも登場させやすい
人物や商品が写った画像、元動画、音声素材を読み込ませると、別の場面を生成しても、顔立ちや商品の形、声の特徴を引き継げます。Video 3.0では複数の画像や元動画をもとに新しい動画を作れます。Video 3.0 Omniでは画像・動画・音声を組み合わせ、生成や編集の内容を指示できます。
読み込ませた素材が、生成結果へ必ず正確に反映されるわけではありません。人物の顔、商品の形、ロゴ、文字、声は、カットごとに確認します。
文字やロゴを保ちやすくなった
公式発表では、看板、字幕、ブランド名など、動画内の文字を保つ精度が改善したと説明されています。商品ラベルや衣服のロゴを見せる動画でも役立つ機能です。
生成AIは文字を誤って描くことがあります。正式なロゴや商品名は生成だけで完成させず、公開前に元データと照合してください。
公式動画で見るKling 3.0
Kling AIの公式動画では、人物、商品、会話、複数カットを含む作例が続けて紹介されます。見るときは画質だけでなく、同じ人物の顔立ちや服装がカットをまたいでも一貫しているか、台詞と口の動きが合っているか、カットが自然につながっているかを確認すると、3.0の特徴をつかみやすくなります。
動画:Kling AI 公式チャンネルより引用
Video 3.0シリーズには4K出力も追加されています。4Kは、より高い解像度で動画を書き出す設定です。細部を確認しやすくなりますが、利用前に必要なプランやクレジット数を確認してください。商品の形や文字が正しいことを保証するものではありません。
動画:Kling AI 公式チャンネルより引用
Video 3.0とVideo 3.0 Omniの違い

AIGC TIMES編集部作成
Video 3.0は、文章や画像から新しい動画を作るときに選びやすいモデルです。Video 3.0 Omniは、画像、動画、音声など複数の素材を使いながら、新しい場面を作ったり元動画を編集したりするときに向いています。
Omniを単純な上位版と考えるのではなく、手元にある素材と作りたい動画で選びます。
- 文章から短い動画を作る:Video 3.0。基本的な動画生成を試しやすい
- 1枚の画像を動かす:Video 3.0。画像から動画を作る基本機能を使える
- 人物の画像と声を使って別の場面を作る:Video 3.0 Omni。画像と音声を組み合わせて指示できる
- 元動画の一部を変える:Video 3.0 Omni。動画を読み込ませて生成や編集を行える
- カットごとの長さや構図を細かく決める:Video 3.0 Omni。専用のストーリーボード機能を使える
料金や利用できる機能はプランによって変わるため、最終的にはKling AIの画面に表示されるモデル名と設定を確認します。
Kling AIの使い方
1. 作りたい動画を一文で決める
最初に、「誰を/何を、どこで、どう動かすか」を一文で決めます。商品を紹介する動画なら、「白い台に置いた香水を正面から映し、人物が手に取る」といった具体的な内容にします。
2. Video 3.0かOmniを選ぶ
文章や1枚の画像から始めるならVideo 3.0、画像・動画・音声を組み合わせるならVideo 3.0 Omniを選びます。画面に複数のモデルが表示された場合は、正式なモデル名を制作記録へ残します。
3. 必要な素材だけを読み込む
人物、商品、元動画、声のうち、今回の動画に必要な素材を選びます。素材を増やせば必ず精度が上がるわけではありません。まず商品画像だけで試し、必要に応じて人物や音声を追加します。
4. カットごとに指示を書く
複数カットを作る場合は、「カット1」「カット2」のように分けます。各カットには、映す対象、動き、場面の切り替え方、台詞の有無を書きます。
5. 短い動画で確認する
最初から最長の秒数や高解像度を選ばず、短い動画で人物、商品、動き、文字、音声を確認します。修正点が分かってから、本番用の長さや解像度で作り直します。
Kling Video 3.0の料金とクレジット
Kling AIの公式ガイドでは、Video 3.0で消費するクレジット数を1秒単位で案内しています。
- 音声あり:1080pは12クレジット/秒、720pは9クレジット/秒
- 音声なし:1080pは8クレジット/秒、720pは6クレジット/秒
- 声色の指定:1080p、720pともに2クレジット/秒を追加
たとえば、1080p・音声ありで5秒の動画を作る場合は60クレジットです。料金プランごとの月額、付与されるクレジット数、4K出力の消費量は変わる可能性があるため、契約前にKling AIの画面で確認してください。
Kuaishouは2026年第1四半期の決算発表で、最大15人で共同制作できるTeam Planを追加したと説明しています。複数人で使う場合は、料金だけでなく、メンバー数、生成物の管理、権限の分け方も確認します。
他社サービスの画面でKlingモデルを使う場合は、そのサービスが定める料金と利用条件が適用されます。Kling AI公式サービスの料金と混同しないようにしてください。
商用制作で確認したいこと
Kling AIへ素材を読み込ませられることと、その素材を広告や公式サイトで使えることは別です。人物写真、声、商品画像、元動画、音源は、入力前に利用できる範囲を確認します。
執筆時点のKling AI利用規約では、Kling AIから書面による許可を得ずに、生成した動画や画像を商用目的で使用、複製、配布、改変することを禁止しています。広告、販促物、顧客案件などに使う場合は、契約中のプラン表示だけで判断せず、Kling AIから商用利用の書面許可を得られる契約かどうかを確認してください。
同規約は、生成物を利用・配布するときの表示についても定めています。生成物自体にKling AIの表示がない場合は、タイトルなど目立つ位置にKling AIで生成したことを示す必要があります。書面許可によって扱いが変わる可能性もあるため、企業案件では商用利用の可否と表示方法を同時に確認します。
制作記録には、次の内容を残します。
- 利用したサービスと契約プラン
- 画面で選んだモデル名
- 読み込ませた素材と権利者
- 商用利用の書面許可または個別契約
- Kling AIで生成したことを示す方法
- 指示文と生成日時
- 採用した動画と修正内容
- 公開前に確認した人物、商品、文字、音声
利用規約や契約条件は変更される可能性があります。案件で使う前に、Kling AIの利用規約、書面許可の有無、契約中のプラン、生成元の表示方法、読み込ませる素材の権利を確認してください。
Kling AIのよくある質問
Kling AIは無料で使えますか?
無料で試せる範囲は、アカウントや提供条件によって変わる可能性があります。登録画面に表示される無料クレジット、ウォーターマーク、選べるモデルを確認してください。
Kling 3.0は日本語の音声に対応していますか?
公式発表では日本語への対応が明記されています。ただし、発音、固有名詞、台詞と口の動きは生成結果ごとに確認が必要です。
Video 3.0とOmniはどちらを選べばよいですか?
文章や1枚の画像から動画を作るならVideo 3.0、画像・動画・音声を組み合わせるならVideo 3.0 Omniを選びます。利用画面で選べる機能と必要なクレジット数も確認してください。
Kling AIは商用利用できますか?
執筆時点の利用規約では、Kling AIから書面による許可を得ずに生成物を商用目的で利用することは禁止されています。広告や顧客案件で使う場合は、商用利用を認める書面許可または個別契約を確認してください。人物、商品、ロゴ、声、音源を使う場合は、素材そのものの利用許諾も別に必要です。
Kling AIは素材と作りたい動画に合わせてモデルを選ぶ
Kling Video 3.0は、最大15秒の動画、映像と音声の同時生成、複数カットの構成に対応しています。Video 3.0 Omniでは、画像、動画、音声を組み合わせた生成や編集、カットごとの細かな指定ができます。
まずは短い動画で、人物、商品、文字、音声を確認してください。必要なクレジット数は、解像度、音声の有無、動画の長さで変わります。作り始める前に必要量を見積もると、クレジットの無駄を抑えられます。
公式情報
- Kling AI 3.0公式発表 — Kuaishou
- Kling Video 3.0公式ガイド・クレジット表 — Kling AI
- Kling AI利用規約 — Kling AI
- Kling AI 2026年第1四半期の事業情報 — Kuaishou
- Kling 3.0公式紹介動画 — Kling AI公式YouTube
- Video 3.0シリーズの4K対応 — Kling AI公式YouTube
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