実写のパフォーマンスと特殊効果を軸にした公式MV

『Marianne』は、豪華な邸宅で開かれるパーティーが次第に悪夢へ変わっていく映像です。顔のない人物、儀式めいた群舞、溺れる場面などが続き、現実と幻覚の境目が崩れていきます。レーベルはXL Recordingsで、Fontaines D.C.の公式サイトにも作品が掲載されています。

shotsは本作について、出演者の演技、撮影現場で作る特殊効果、AI支援VFXを組み合わせた作品と説明しています。完成映像だけを見て、人物や背景のどの部分がAIによるものかを推測することはできません。確認できるのは、実写撮影と美術、特殊メイク、編集、3D、複数社のVFX、カラー、音響を担う人と会社がクレジットされ、その中にAI Artistの役割があることです。

AI Artistは3人、使ったモデルと場面は未公表

Matt Carter氏が公開したVimeoでは、Foreign XchangeのVFXチームに3人のAI Artistsが記載されています。Marcin Misiura氏、Przemek “Drops” Drosik氏、Michal Wal氏です。同じチームにはVFX Supervisor、VFX Art Director、複数のVFX Artistsも参加しています。

AIが使われた具体的な場面、生成した素材の尺や割合、使用モデル、プロンプト、参照素材は公表されていません。AI Artistのクレジットがあることを根拠に、MV全編を生成AI作品と呼んだり、すべてのVFXをAIが作ったと説明したりするのは不正確です。

公開クレジットでは、AI ArtistはForeign XchangeのVFXチーム内に記載されています。ただし、生成、修正、ロトスコープ、合成などのうち、どの作業にAIを使ったかは確認できません。個別のカットや見た目から使用方法を断定せず、追加の制作資料が出るまでは「AI支援VFX」と表現するのが適切です。

撮影から仕上げまで、多数の人と会社が参加

撮影監督はJack Exton氏、プロダクションデザインはLouis Simonon氏、編集はMatt Carter氏とChurch Editが担当しました。撮影部、美術部、衣装、特殊メイク、出演者、ダンサーも個別にクレジットされています。

VFXにはForeign Xchange、Pineapple VFX、Deep VFX、TK Studiosが参加。Pineapple VFXには3D SupervisorとFX Artist、2D Artistが記載され、TK Studiosはオンライン編集とVFXの仕上げを担当しています。カラーはCompany 3、カラリストはMatt Osbourne氏、サウンドデザインはD. Chris Smith氏です。

この体制から、撮影素材、現場の特殊効果、編集、3D、2D、VFX、オンライン編集、カラー、音響を重ねた制作であることが分かります。一方、各社が担当したカットや、AIと従来のVFXを分ける境界は未公表です。人の工程を省いた作品でも、AIだけで完成させた作品でもありません。

作品とクレジットの確認先

Fontaines D.C.、監督、主要制作会社の公式Instagramについて該当する個別投稿を検索しましたが、確認できませんでした。削除された可能性のある投稿や第三者の議論は証拠に使っていません。

映像は公式YouTubeまたは担当者のVimeoの原リンク・公式プレイヤーだけを使います。動画、静止画、記事内画像の保存・再アップロードやサムネイル転用の許諾は確認できていません。


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