既存の宇宙広告を、地球に来た宇宙人の物語へつないだ
今回の広告は、MINIが2026年4月に展開した宇宙を題材とするキャンペーンの続編です。数か月後、UFOが地球へ降り立ち、訪問者たちがMINIの販売オファーを見つける筋立てになっています。
中心となるのは30秒のテレビCMです。15秒と6秒のSNS動画、デジタル屋外広告、ディスプレイ広告、HTML広告、ラジオ、動画配信サービスの一時停止画面に表示するAdPauseへも展開されます。広告の媒体計画はDentsuのiProspectが担当しました。
AIは既存素材の加工と宇宙人の追加に使われた
House of Communication UKの発表によると、SILVERSIDEは既存のグローバル広告素材をAIで加工し、宇宙人の登場人物を加えました。つまり、作品全体をゼロからAIだけで生成したと確認できる広告ではありません。すでにある広告世界と素材を土台に、新しい登場人物と続編の物語を組み込んだ制作です。
House of Communication UKのクリエイティブディレクター、Tom Genower氏は、既存素材に新しい展開を与えながら、元の広告にあった作り手の技量を損なわないことを重視したと説明しています。ただし、AIで加工したカット、実写やCGを使った箇所、VFXや編集で仕上げた範囲は公開されていません。
使用モデル、プロンプト、参照素材、生成回数、AI生成映像の比率も未公表です。制作速度や費用について発表には担当者の評価が含まれますが、比較条件を伴う実測値は示されていないため、工期やコストの削減効果は断定できません。
企画、AI制作、媒体計画の担当は確認できる
キャンペーン全体はHouse of Communication UKが企画しました。同社の複数の専門チームが参加し、AIパートナーのSILVERSIDEと共同で広告を制作。媒体計画はiProspectが担当しています。
一方、発表ページには監督、撮影監督、編集者、VFXアーティスト、音響担当など、個人単位のクレジットが掲載されていません。SILVERSIDEがAIを使った範囲は「既存素材の加工と宇宙人の追加」まで確認できますが、同社が撮影やポストプロダクション全体を担当したとは書けません。
この事例から確認できるのは、既存の広告資産を捨てずに、AIを使って続編の設定と登場人物を加えたことです。どの工程をAIへ任せ、どこを人が制作・判断したのかを詳細に評価するには、追加の制作資料やクレジットが必要です。
公式情報と素材の扱い
MINI、House of Communication UK、SILVERSIDEの公式Instagramについて該当する個別投稿を検索しましたが、確認できませんでした。アカウント名や投稿URLは推測して補っていません。
映像と画像は保存・再アップロードせず、発表元のページや掲載プレイヤーへのリンク、または許可された埋め込みだけを使います。静止画、動画、サムネイルの転載許諾は確認できていません。
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