500万ドル超のCMを3,000〜4,000ドルで制作した例

報告書は、ある金融サービス企業が従来500万ドル超を費やしていたテレビCMを、Runwayを使った最初のAIキャンペーンでは3,000〜4,000ドルで制作したと紹介しています。この広告は米国のプロフットボール中継日に放送されました。

ほかにも、80万ドル規模のビジュアル制作を1万ドル未満へ、30万〜60万ドルのキャンペーンを約3,000ドルへ抑えた例が掲載されています。いずれも企業名、同一条件かどうか、含まれる人件費や媒体費が開示されていないため、数字だけで直接比較はできません。

2〜3カ月の制作を3時間へ短縮した例

大手広告グループの事例では、米保険ブランドのキャラクターを使ったSNS素材を、従来の2〜3カ月から3時間へ短縮したと報告されています。動画生成、音声の複製、口元の同期を含む工程で、Runwayは約720倍の短縮と表現しています。

また、1週間13本だった広告制作を75〜100本へ増やした例、英国の放送企業で5人のチームが年間800〜1,000本を制作した例、旅行サービスがAPIで約8,000本の施設動画を生成した例も掲載されています。

数字は顧客の自己申告、企業名も非公開

Runwayは、削減額が顧客から報告された値であり、前年の同種作業との比較だと説明しています。しかし、対象企業の選び方、回答率、中央値、失敗した導入例、品質をそろえる方法は公開していません。

費用が大きく下がった案件だけが紹介されている可能性もあります。自社の予算計画へ使う場合は、元の制作内容、完成物の品質、権利処理、修正回数、社内人件費をそろえた小規模検証が必要です。

放送利用と成果保証は別

報告書は、Runwayを使った映像がテレビ放送、スポーツイベント、映画予告、広告のA/Bテストなどへ使われたとしています。最終公開物に利用された事例があることは確認できますが、すべての生成物が放送基準を満たすという意味ではありません。

企業ごとに法務、ブランド基準、人物・音声の許諾、表示方法が異なります。公開先が決まっている制作では、生成モデルの品質だけでなく、素材の権利と承認工程を含めて設計する必要があります。

AI Media Reportの公式情報

報告書の削減例は、Runwayの既存顧客が申告した個別案件の数字です。自社で見積もる際は、元の制作内容、品質、権利処理、修正回数、社内人件費を同じ条件にそろえて比較する必要があります。

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