正式MVをMermanとRohtauが制作

「Sweet July」はTake Thatの正式な公式MVです。レーベルはIsland EMI、制作会社はMerman、監督はVaughan Arnell氏。ポストプロダクション、VFX、AIをRohtau、カラーグレーディングをBlack Kite Studiosが担当しました。

完成映像は、メンバーの姿が複数のコミック表現へ次々に切り替わる構成です。制作会社のMermanが配信した説明と専門媒体Promo Newsによると、映像には水彩インク、濃いインク、カラーコミック、ざらつきのあるコミック、コラージュやペーパークラフトを思わせる表現が使われています。全体は大きく4種類の画風に整理されています。

Take Thatは8月6日に公式Instagramでティザーを公開し、8月12日には撮影舞台裏の映像を投稿しました。いずれもTake That自身の発信であり、作品公開と実写撮影の確認に使えます。

実写を撮影し、編集後の映像をシーケンスへ分割

制作は、Take Thatの実写パフォーマンスを撮影するところから始まりました。撮影監督はWill Bex氏、アートディレクターはFingal Green氏、実写編集はKit Wells氏が担当しています。

Promo NewsとMerman発信の制作記事によると、実写映像を編集した後、作品を複数のシーケンスへ分割し、それぞれを専門のアーティストへ振り分けました。Sébastien Daniel氏はインクやカラーコミックの表現に加え、AI、After Effects、リード編集を担当。Zed Zara氏は質感の強いコミック表現とAI、After Effectsを担当し、Linus Konetschnig氏はコラージュ、ペーパークラフト、ストップモーションを思わせる、質感と層を重ねた場面に携わりました。

shotsが掲載したクレジットでは、Jordi Bares氏がVFXクリエイティブディレクター兼VFXスーパーバイザー、George Kyriacou氏がカラーリストとして記録されています。制作会社、監督、アーティスト、ポストプロダクション、カラーの担当は分けて確認できます。

手作業とAI支援を同じ工程に置いた

Arnell氏は制作資料で、手描きのスケッチ、イラスト、彩色した要素を、複数のAIプラットフォームと組み合わせたと説明しています。Rohtauのチームは、After Effectsによる処理、アニメーション、合成も行いました。Merman発信の記事も、自動生成した映像をそのまま使ったのではなく、イラスト、アニメーション、合成を含む手作業で各場面を仕上げたとしています。

したがって、このMVを「AIだけで制作した作品」や「全編AI生成」と表現するのは正確ではありません。確認できるのは、実写撮影と編集を土台に、手描きやデジタル制作、VFXとAI支援を組み合わせたことです。

一方、使用したAIモデルやサービス名、プロンプト、学習データ、AIが生成した映像の割合は公表されていません。制作期間、費用、生成回数、従来工程との比較も未公表です。複数のAIプラットフォームを使ったことは確認できますが、特定のモデル名やAI利用率を推測することはできません。

「Sweet July」の確認先

映像やInstagram投稿は保存・再アップロードせず、原ページへのリンクまたは公式YouTubeプレイヤーの埋め込みで利用します。掲載素材の第三者による再利用許諾は確認できていません。


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