recraft vs freepikの位置づけの違い

Recraftはベクター編集を軸にしたデザイン向けAI

Recraftは、Recraft, Inc.(英・ロンドン)が提供するブラウザ型のデザインサービスです。制作画面はRecraft Studioと呼ばれ、文章からの画像生成、修正、背景除去、ベクター変換、モックアップ、書き出しまでを1画面にまとめています。中核はRecraft V4.1とRecraft V4.1 Vectorで、ラスター画像だけでなく、SVG形式のベクター画像を直接生成できます。

2026年7月には、生成したSVGをRecraft Studio内で修正できるVector Editorが公開されました。図形の輪郭を構成する点や曲線を動かし、色を差し替えたうえで、SVGまたはPDFで書き出せます。ロゴ、アイコン、パッケージに使う装飾のように、サイズを変えて使う素材の制作に強みがあります。

Freepik(現Magnific)は素材と生成をまとめたAIプラットフォーム

Freepikは、Freepik Company(スペイン)が運営してきた素材配布サイトで、2026年4月28日にブランドとプラットフォームの名称をMagnificへ変更しました。旧Freepikのアカウント、契約、請求周期、プロジェクト、保存した素材はMagnificへそのまま引き継がれます。旧Freepikのログイン情報でMagnificへ入れます。

Magnificは、画像・動画・音声・3Dの生成と編集、ストック素材、共同作業用のスペース、API提供までを1つの契約でまとめています。Image UpscalerのCreativeとPrecision、動画生成、音声生成、Freepik時代からのストック素材が、同じアカウント内に並ぶ設計です。制作の全工程を1社で完結させる方針で、ツール群と素材ライブラリの両輪で押している構図になっています。

recraft vs freepikの主要モデルと制作画面

両サービスが公式ページで前面に出している中核要素を並べます。同じ「AI画像」でも、扱う対象と選び方が異なることを整理するための表です。

比較項目 Recraft Freepik(現Magnific)
位置づけ ブラウザ型のデザインサービス 素材ライブラリと生成をまとめたプラットフォーム
中核の制作画面 Recraft Studio Magnificの生成画面(旧Freepikの画面から刷新)
画像モデル Recraft V4.1、Recraft V4.1 Vector、各PROに加え、他社モデルも選択可 Magnificの画像モデル群と、他社の主要な画像生成モデルを幅広く選択可
ベクター生成 Recraft V4.1 VectorがSVGを直接生成、Vector Editorで点単位の修正が可能 ストック素材にベクター素材が大量にあり、生成は主にラスター画像が中心
画像高画質化 画像の高画質化機能を提供 Image UpscalerのCreativeとPrecisionを提供、公式ガイドで倍率と設定を案内
動画・音声 静止画・ベクター中心 動画生成、音声生成、3D生成まで同一プラットフォームで提供
素材ライブラリ 生成物中心(ライブラリ配布は主眼ではない) 数千万点規模のストック素材が同一アカウントから利用可
API 画像生成のAPIを公開 画像・動画・音声を含むAPIをプラットフォームとして提供

Recraftは、デザインの制作画面でベクターと編集を深く作り込みます。Freepik(現Magnific)は、素材と生成をまとめた基盤で幅を取ります。同じ画像生成という括りに入っていても、比較の際は「Recraft Studio+Vector Editor」対「Magnificの生成画面+ストック素材」と揃えて見ると分かりやすくなります。

ベクター生成と編集で比較する

RecraftはSVGを生成して点単位で直せる

Recraftの強みは、Recraft V4.1 VectorおよびRecraft V4.1 Vector PROが、編集可能なSVGを直接生成する点です。生成後はVector Editorで図形をダブルクリックし、輪郭を構成する点、曲線、図形単位の色を修正できます。編集を終えたら、そのままSVGまたはPDFで書き出せます。

アイコンセット、シンボル、パッケージに使う装飾、店頭サインの図版のように、サイズを変えて使う素材や、複数の色バリエーションを展開する素材の制作に向いています。生成後の細かい調整も同じ画面で完結するため、別のデザインソフトへ持ち出す前段階の作業を圧縮できます。ベクター生成の詳細はRecraft V4.1の公式仕様と選び方にまとめています。

Freepik(現Magnific)は素材と生成で幅を取る

Freepik(現Magnific)は、写真、イラスト、アイコン、テンプレート、ベクター素材といったストック素材が、数千万点規模で並びます。生成モデルと同一アカウントから利用できます。ベクター素材については、生成ではなくライブラリからのダウンロードが主な入口です。

生成側では、複数の画像モデルを切り替えながら、文章と画像から新しい画像を作れます。同じキャンバスで、生成物と既存のストック素材、Image Upscalerでの高画質化を組み合わせて仕上げていく使い方に向いています。ベクター中心の緻密な編集を単一サービス内で完結させる用途ではRecraftが近道になります。素材と生成を1画面で組み合わせて幅広く手を動かす用途では、Freepik(現Magnific)が近道になります。

Freepik(現Magnific)の改称を公式で確認する

Freepikから改称後のMagnificは、公式ブログの「Freepik is now Magnific」で改称の背景と、統合された制作画面、契約と素材の引き継ぎ方針を案内しています。改称の位置づけを一次情報で押さえておくと、旧Freepikと現Magnificの機能・契約の関係を誤解せずに整理できます。旧magnific.aiのブランド(画像アップスケーラー単体のサービス)と、現Magnific(統合プラットフォーム)は、契約や条件が別扱いになる場合があります。両者を区別したうえで、料金ページと利用規約を確認してください。

料金プランで比較する

料金は最も変動しやすい情報です。表示価格、月次クレジット、無料枠、Unlimited扱いの範囲は、地域、キャンペーン、契約時期で変わります。ここでは、執筆時点の公式ページで確認できる骨格だけを整理します。

Recraftの個人・チーム向けプラン

Recraftは、Free、Basic、Pro、Teamsの四段階を案内しています。

  • Basicは月額12ドルで月1,000クレジット、年払いでは月額10ドル相当から
  • Proは月額20ドルからで月2,000クレジット、年払いでは月額16ドル相当から
  • Teamsは1席あたり月額22ドルからで月2,000クレジット、2席以上の契約が必要

毎月付与されるクレジットは、翌請求期間へ繰り越されません。ただし、追加購入したクレジットには有効期限がありません。消費量はモデルや操作で異なり、ベクター変換は1クレジット、生成は選んだモデルのクレジット数に応じて消費します。無料プランは日次クレジットで試せますが、生成した画像は公開・非商用扱いとなります。詳細はRecraftの料金プランを整理するにまとめています。

Freepik(現Magnific)の個人向けプラン

Freepik(現Magnific)は、個人向けにPremium、Premium+、Proの三段階を案内しています。日本向け表示で確認できる年払いの月額換算は、Premiumが1,950円、Premium+が4,875円、Proが31,650円です。

  • Premiumは年間24万クレジット
  • Premium+は年間60万クレジット
  • Proは年間400万クレジット

チーム向けのBusinessとEnterpriseは、個人向けとは別に契約内容を確認する必要があります。年払いは1年分をまとめて請求されるため、契約前に決済画面で請求総額と税の扱いを確認してください。

Recraftはデザインツール寄りの月額プランで、Freepik(現Magnific)は素材利用も含めた年額プランで大きなクレジット量を配る組み方になっています。「月に何枚作れるか」を料金表だけで決めず、選ぶモデル、想定する編集回数、素材ダウンロードの頻度を踏まえて試算してください。

商用利用と入力素材の権利で比較する

両社とも、有料プランでの商用利用に関する条件を公開しています。ただし、その組み方は異なります。

Recraftの公式ドキュメントでは、有料プランの契約中に生成した画像は、利用者が所有し、商用利用できると説明されています。生成物は非公開となり、解約後も所有権と非公開の状態が維持されます。一方、無料プランで生成した画像はRecraftが所有し、公開ギャラリーに表示される場合があります。商用利用できるかは、現在の契約ではなく、その画像を生成した時点のプランで判断します。RecraftのWeb版は、入力した文章や画像、生成結果がモデル改善に使われる初期設定です。Proはアカウント設定から停止でき、Teamsは初期状態で対象外です。Basicの停止可否は公式FAQに明記がないため、未公開素材を扱う前に設定画面で確認してください。詳細はRecraftの商用利用条件を整理するにまとめています。

Freepik(現Magnific)の公式説明では、有料プランにAI生成物の商用ライセンスが含まれます。無料プランは個人利用が対象で、帰属表示が必要になります。Magnificは、アップロードした画像や高画質化した画像を、モデルの学習には使わないと案内しています。ただし、AI生成物は同社のストック素材に付く標準の法的保護とは別に扱われ、Enterprise契約では個別の補償条件が設定される場合があると説明されています。ストック素材を利用する場合は、素材ごとに設定されたライセンス条件を追加で確認してください。

両社に共通して、生成物の所有・商用利用条件が整っていても、入力側の素材権利までは代替されません。第三者の写真、ブランド素材、他社ロゴ、他社商品を含む画像を入力する場合は、契約とは別に加工と公開の許諾を確認してください。

recraft vs freepikの用途別の選び方

ロゴ・アイコン・パッケージ装飾

サイズを変えて使うベクター素材や、複数の色バリエーションを展開するアイコン、パッケージの装飾は、Recraft V4.1 VectorとVector Editorの組み合わせが近道になります。Freepik(現Magnific)は、既存のストック素材から近い形を探し、必要に応じて色や配置を差し替える使い方に向きます。

広告バナー・SNS投稿画像・LP用画像

ラスター中心のバナー、SNS用画像、ランディングページ用の画像は、両サービスとも生成できます。素材ライブラリと組み合わせながら一気に量を作りたい場合は、Freepik(現Magnific)が向きます。一枚を細かく仕上げる場合や、生成物と手元のロゴを重ねて調整したい場合は、Recraftのモックアップ機能が使いやすくなります。

画像の高画質化・素材の作り直し

小さな元画像を拡大しつつ細部を整える工程は、Freepik(現Magnific)のImage UpscalerでCreativeとPrecisionを使い分ける形が公式ガイドで案内されています。Recraftにも高画質化機能はありますが、Freepik(現Magnific)のように高画質化を単独機能として深く整理しているのは、Magnific側の強みです。

自社プロダクトへの組み込み

自社サービスへ画像生成を組み込む場合、Recraftは画像生成APIを提供し、Freepik(現Magnific)は画像・動画・音声を含むAPIをプラットフォームとして提供しています。ベクターまで含む生成をAPIから叩きたい場合はRecraft、素材配信と生成をまとめて自社に取り込みたい場合は、Freepik(現Magnific)が選択肢に入ります。

recraft vs freepikの結論

Recraft(Recraft/リクラフト/リ・クラフト/Recraft AI)とFreepik(Freepik/フリーピック/Magnific/マグニフィック)は、同じ「AI画像を扱うサービス」の枠に入りながらも、思想はかなり異なります。Recraftは、Recraft Studio内でSVGの生成と点単位の編集までを完結させる、ベクターとデザイン制御に強いツールです。Freepik(現Magnific)は、旧Freepikから改称し、画像・動画・音声・3Dの生成と数千万点の素材ライブラリを、1つの契約でまとめたプラットフォーム型のサービスです。

案件でどちらを選ぶかは、次の視点で骨格を決めると整理しやすくなります。ロゴ、アイコン、パッケージ装飾のように、ベクターと点単位の編集を求めるならRecraftです。素材と生成を横断で組み合わせ、動画・音声・3Dまで1社で回すなら、Freepik(現Magnific)が向きます。両者は排他ではありません。Recraftで作ったベクターをMagnificのストック素材と組み合わせる、といった併用も選択肢に入ります。

料金、モデル、API条件は変わりやすい要素です。契約前に、両社の料金ページとアカウント画面の表示、および商用利用と学習利用の条件を必ず確認してください。

FAQ

Q1. recraft vs freepikで、どちらが優れていますか?

一律の優劣は付けにくいテーマです。ベクター生成と点単位の編集を軸にするならRecraft、素材ライブラリと画像・動画・音声を横断で扱うならFreepik(現Magnific)が向きます。案件の起点となる素材と、決めたい要素で選ぶのが実務的です。

Q2. Freepikはなくなったのですか?

Freepik Companyは、2026年4月28日にブランドとプラットフォームの名称をMagnificへ変更しました。アカウント、契約、素材、プロジェクトはMagnificへ引き継がれています。旧Freepikのログイン情報でMagnificへ入れます。旧サービスのmagnific.aiとは契約や条件が異なる場合があるため、必要に応じて分けて確認してください。

Q3. RecraftとFreepik(現Magnific)は併用できますか?

併用できます。Recraftで生成・編集したベクターをSVGで書き出し、Magnificの生成画面やストック素材と組み合わせる形が現実的です。ただし、両社の学習利用設定と商用利用条件は、個別に確認してください。

Q4. ベクター素材を作るなら、どちらが向いていますか?

生成から点単位の編集までを1画面で行いたい場合は、Recraftが近道になります。既存のベクター素材を選んで色や配置を調整する場合は、Freepik(現Magnific)のストック素材が選択肢に入ります。ロゴ制作では、生成された文字をそのまま採用せず、正式なロゴデータや指定書体へ差し替える点は両者共通です。

Q5. APIから直接呼び出せるのは、どちらですか?

両社ともAPIを提供しています。Recraftは画像生成のAPIを、Freepik(現Magnific)は画像・動画・音声を含むAPIをプラットフォームとして公開しています。ベクター出力を含めてAPIから扱いたい場合はRecraft、素材配信と生成を横断で自社に取り込みたい場合は、Freepik(現Magnific)が起点となります。

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