Runwayとは|動画の生成と編集を一つの画面で扱うサービス

Runwayで動画を作る主な入口

画像:Runwayで動画を作る主な入口をAIGC TIMES編集部が整理

Runwayは、米国のRunway AI, Inc.が提供するAIクリエイティブサービスです。Web版では、動画や画像の生成、既存映像の編集、音声の追加、複数の生成工程をつないだ処理などを扱えます。

Runwayというサービス名と、Gen-4.5などのモデル名は分けて考える必要があります。Runwayの画面では、自社開発のモデルに加え、Seedance、Veo、Kling、Nano Bananaなど他社のモデルも選べます。使える機能や消費クレジットは選んだモデルによって変わるため、制作記録にはRunwayを使ったことだけでなく、モデル名、入力素材、出力時間、解像度、生成日時まで残します。

Runway独自の主な機能

  • Gen-4.5:文章または画像から新しい動画を作る
  • Aleph 2.0 / Edit Studio:手元の映像を部分的に直す
  • Act-Two:演技動画から表情や身体の動きを反映する
  • Agent 2.0:会話しながら企画を詰め、複数カットや音声を含む素材をまとめる
  • Studio:動画を切る、並べ替える、つなぐ、書き出す
  • Workflows:画像、動画、文章の処理を組み合わせ、繰り返し使える手順として保存する

Runwayを初めて使う場合は、最初から全機能を覚える必要はありません。新しい動画を作るならGen-4.5、手元の映像を直すならAleph 2.0、人物の演技を別の被写体へ反映するならAct-Twoという三つの入口を押さえると、目的に合う画面を選びやすくなります。

Gen-4.5、Aleph 2.0、Act-Twoの違い

Runwayの主要モデルを入力素材と目的で選ぶ図

画像:入力素材と作業内容からRunwayの主要モデルを選ぶ流れをAIGC TIMES編集部が整理

Gen-4.5|文章または画像から新しい動画を作る

Gen-4.5は、Runwayの動画生成モデルです。文章だけで場面を指定する「Text to Video」と、最初の画像を読み込んで動きを加える「Image to Video」に対応しています。

公式ヘルプでは、Standard以上のプランで利用でき、動画の長さは2〜10秒、消費クレジットは1秒あたり12と案内されています。出力は720pで、Text to Videoは16:9、Image to Videoは16:9、9:16、1:1、4:3、3:4、21:9から選べます。

商品写真やキービジュアルを動かす場合は、元画像に写っている内容を文章で繰り返すより、画面内で起きてほしい動きを書きます。被写体の動作、カメラの向き、変化が起きる順番を分けると、出力後に指示どおりだったかを確かめやすくなります。

Aleph 2.0|手元の映像を部分的に直す

Aleph 2.0は、既存の映像を編集するRunwayの動画モデルです。Edit Studioで、対象物の色を変える、背景を差し替える、不要な物を消すといった修正を行います。

2026年5月21日の公式発表では、最大30秒・1080pの動画に対応し、変更したい場面を静止画で確認してから映像へ反映できると説明されています。複数のカットが含まれる動画では、関係する場面へ同じ修正を適用する機能も案内されています。Aleph 2.0はすべての有料プランで利用できます。

ただし、変更していない部分が必ず完全に保持されるとは限りません。商品、人物、背景、文字など、残したい箇所を元映像と見比べ、意図しない変化がないか確認します。

Act-Two|人物の演技を別の被写体へ反映する

Act-Twoは、人物が演技する動画と、動かしたい被写体の画像または動画を入力し、表情や身体の動きを反映する機能です。画像を使う場合は、手や身体の動きも演技動画から反映できます。動画を使う場合は、元動画の被写体や背景、カメラの動きを残しながら、顔の動きや表情を変えます。

公式ヘルプでは、最長30秒、1秒あたり5クレジット、最低3秒と案内されています。演技する人の肖像や音声、動かす被写体の画像・動画について、生成AIへの入力と公開の許諾範囲を確認してから使います。

Gen-4.5で新しい動画を作る手順

1. Appsまたは動画のモデル選択画面を開く

Runwayへログインし、AppsからGen-4.5を検索するか、動画のモデル選択画面でGen-4.5を選びます。Text to Videoは文章だけ、Image to Videoは文章と画像を入力します。

2. 動画に必要な内容を順番に書く

Text to Videoでは、被写体、場所、動作、カメラの動きを説明します。Image to Videoでは最初の画像が場面を示しているため、動きを中心に書きます。

たとえば自社商品の画像を動かす場合は、次のように、残したい要素と加えたい動きを分けます。

商品ボトルは正面を向いたまま、背景の布だけがゆっくり揺れる。カメラは固定し、容器の形とラベルの位置を最後まで変えない。

「変えない」と書いても、生成結果が必ず指示どおりになるわけではありません。この指示は、採用時に何を見比べるかを明確にするために使います。

3. 長さ、縦横比、フレームレートを確認する

動画の長さは2〜10秒から選びます。Image to Videoでは使用先に合わせて縦横比を選択できます。フレームレートは詳細設定から24fpsまたは25fpsを指定します。

生成前に、選んだ秒数と必要クレジットを確認します。長い指示を一つの10秒動画へ詰め込むより、必要なカットへ分けた方が、どの動きが崩れたのかを判断しやすくなります。

4. 複数案を出し、元素材と見比べる

商品を扱う動画では、容器の形、ラベル、商品名、色が途中で変わっていないかを確認します。人物が写る場合は、顔や身体の不自然な変化に加え、許諾を得た表現の範囲から外れていないかも見ます。

Runwayの公式動画では、Gen-4.5が複数の動作や時間の流れを含む指示から動画を生成する例を確認できます。映像に登場する作例は性能を保証するものではありませんが、どの程度の動きと場面転換を一つの指示に含めているかを見る資料になります。

動画:Runway 公式チャンネルより引用

Aleph 2.0で手元の映像を直す手順

Aleph 2.0を使うときは、Edit Studioへ編集したい動画を読み込みます。先に変更後の静止画を作り、その見た目を基準に動画へ反映するのが基本です。

  1. 編集する動画を選ぶ
  2. 変更したい場面で静止画を表示する
  3. 変えたい対象と、変更後の状態を指定する
  4. 静止画で修正案を確認する
  5. Aleph 2.0で動画全体へ反映する
  6. 元映像と並べ、変えていない箇所まで確認する

指示は「全体を良くする」のような評価語ではなく、「壁にあるポスターだけを削除する」「商品の本体は残し、外装の色だけを変える」のように対象を限定します。複数カットへ同じ修正を反映した場合も、すべての場面を確認してください。

Agent 2.0、Studio、Workflowsは何に使うか

Gen-4.5やAleph 2.0は、一つの動画生成や編集を担うモデルです。一方、Agent 2.0、Studio、Workflowsは、複数の作業をまとめるための機能です。

Agent 2.0|会話しながら企画と制作を進める

Runway Agent 2.0は、作りたい内容を文章で伝え、提案された企画や構成を会話で調整しながら、画像、動画、音声を含む素材をまとめる機能です。2026年6月25日の公式発表では、広告データを読み込み、次に試す広告案を作る用途も案内されています。

Agentが提案した企画や広告案は、そのまま採用せず、商品の事実、表現の正確さ、ブランドの方針、媒体ごとの掲載条件を人が確認します。

Studio|作った動画を並べて仕上げる

Studioでは、動画を切る、順番を変える、複数の動画をつなぐ、完成版を書き出すといった編集ができます。短い生成動画をカットごとに作り、一本の動画へまとめる段階で使います。

Workflows|繰り返す手順を保存する

Workflowsは、画像、動画、文章を入力し、複数のモデルや処理を順番につなぐ機能です。たとえば、商品画像を読み込み、説明文を整え、動画を生成し、音声を加えるといった手順を一つの流れとして保存できます。

処理を自動化しても、入力素材の権利、商品の正確さ、採用する案の判断は自動では終わりません。どの工程をAIへ任せ、どの段階で人が確認するかを決めてから共有します。

Runwayの料金とクレジット

RunwayのWeb版にはFree、Standard、Pro、Max、Enterpriseがあります。執筆時点の公式料金ページでは、年払いを選んだ場合の月額換算がStandard 12ドル、Pro 28ドル、Max 76ドルです。月払いではStandard 15ドル、Pro 35ドル、Max 95ドルと表示されています。

プラン 年払いの月額換算 月払い 付与クレジット
Free 0ドル 0ドル 初回125クレジット
Standard 12ドル 15ドル 毎月625クレジット
Pro 28ドル 35ドル 毎月2,250クレジット
Max 76ドル 95ドル 毎月9,500クレジット
Enterprise 要問い合わせ 要問い合わせ 個別設定

年払いは一年分をまとめて契約する料金です。日本から購入する場合の税金や請求総額は、決済画面で確認してください。

モデルごとの消費量も異なります。

  • Gen-4.5:1秒あたり12クレジット。5秒で60、10秒で120
  • Aleph 2.0:1秒あたり28クレジット。5秒で140
  • Act-Two:1秒あたり5クレジット。最低3秒

StandardとProの月次クレジットは請求日に更新され、残りを翌月へ持ち越せません。Maxは未使用分を一か月分まで翌月へ繰り越せます。追加購入したクレジットは失効しません。

料金ページに掲載されるモデルやクレジット消費量は更新されます。契約前と生成前に、プラン料金、付与クレジット、選んだモデルの消費量を分けて確認します。

Runwayだけでなく、主要な生成AIクリエイティブサービスを同じ条件で比べたい方へ、17社の企業背景、提供範囲、導入時の確認事項をまとめた調査を公開しています。

生成AIクリエイティブ・プラットフォーム17社調査の内容を見る

Runwayで作った動画の商用利用

2026年5月11日更新のRunway利用規約では、利用者が契約条件を守ることを前提に、生成物の商用利用をRunwayが制限しないと定めています。Runwayは利用者の入力素材と生成物について、所有権を主張しないとも記載しています。

ただし、商用利用できるという規約と、入力した素材に必要な権利を持っていることは別の問題です。利用者には、入力する画像、動画、音声、ロゴなどをサービスへ送信し、生成物に使うための権利や許諾を確保する責任があります。

同規約では、入力素材と生成物がRunwayのモデルやサービスの改善に使われる可能性があり、利用者がRunwayへそのためのライセンスを認めることも定められています。公開前の商品、未発表の広告素材、機密情報を入力する場合は、契約条件と社内の情報管理規程を確認してください。

また、Runway内の公開領域へ投稿した素材は、ほかの利用者が閲覧、利用、変更、複製できる可能性があると規約に記載されています。社外へ見せない素材は、公開範囲の設定を確認したうえで扱います。

企業でRunwayを使う前に確認すること

Runwayを制作へ取り入れる場合は、生成したファイルだけでなく、どの条件で作ったかを残します。

  • 利用したサービスとモデル名
  • 契約プランと生成日時
  • 入力した文章、画像、動画、音声
  • 各素材の権利者と許諾範囲
  • 秒数、解像度、縦横比、消費クレジット
  • 生成した案と人が行った修正
  • 商品、人物、文字、音声の確認結果
  • 採用したファイル、承認者、公開先
  • 確認した利用規約と更新日

商品の動画では、形、ラベル、商品名、色が途中で変わっていないかを見ます。人物を使う場合は、肖像と音声の許諾に加え、生成AIへの入力、公開する媒体、地域、期間が許諾範囲に含まれるかを確認します。

Runwayのよくある質問

Runwayは無料で使えますか?

Freeプランがあり、初回に125クレジットが付与されます。無料で利用できるモデルは一部に限られます。Gen-4.5はStandard以上が必要です。

Gen-4.5とAleph 2.0はどちらを使えばよいですか?

文章や画像から新しい動画を作るならGen-4.5、手元の映像の一部を直すならAleph 2.0を選びます。人物の演技を別の被写体へ反映する場合はAct-Twoです。

Runwayの動画は何秒作れますか?

Gen-4.5は2〜10秒、Aleph 2.0とAct-Twoは最長30秒です。長い動画はカットごとに生成・編集し、Studioなどでつなぎます。

Runwayで作った動画は広告に使えますか?

利用規約は、契約条件を守ることを前提に、生成物の商用利用を制限しないとしています。ただし、入力素材の権利、公開範囲、Runwayへ認めるライセンス、広告内容の正確さは別に確認が必要です。

Runwayには他社のモデルもありますか?

あります。執筆時点のモデル一覧には、Runway独自モデルのほか、Seedance、Veo、Kling、Nano Bananaなどが掲載されています。提供モデルと必要クレジットは更新されるため、生成画面または公式モデル一覧で確認してください。

Runwayは「作る」「直す」「まとめる」で機能を選ぶ

Runwayでは、短い動画を一つ生成するだけでなく、既存映像の修正、演技の反映、複数素材の編集、繰り返す制作手順の保存まで行えます。新しいカットはGen-4.5、手元の映像の修正はAleph 2.0、演技の反映はAct-Twoというように、作業の入口を分けると必要な機能を選びやすくなります。

料金は月額だけで判断せず、使うモデルの1秒あたりの消費量と試行回数まで確認します。企業で利用する場合は、入力素材の権利、公開範囲、生成後の確認、採用ファイルを制作記録へ残してください。

Runwayを確認した公式情報

  • サービスと更新状況Runway公式サイト更新履歴で、現在提供されている機能と対象プランを確認できます。
  • Gen-4.5公式ヘルプに、入力方法、長さ、解像度、必要プラン、クレジットが掲載されています。
  • Aleph 2.0公式発表に、最大30秒・1080p、静止画での事前確認、複数カットへの編集、提供プランがまとめられています。
  • Act-Two公式ヘルプで、入力素材、最長時間、消費クレジットを確認できます。
  • Agent 2.0公式発表は、会話型の制作と広告データを使った提案機能を説明しています。
  • Workflows公式ページで、複数のモデルや処理をつなぐ方法を確認できます。
  • 料金とモデル一覧料金ページモデル別クレジット一覧で、プラン料金と消費量を分けて確認できます。
  • 商用利用と入力素材利用規約に、生成物の商用利用、入力素材への責任、Runwayへ認めるライセンスが定められています。
  • 公式動画Gen-4.5紹介動画で、複数の動作や時間の流れを含む生成例を見られます。

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