この記事で分かること

  • 利用するサービスを決める前の確認項目
  • 入力できる素材と、入力を避ける素材の分け方
  • 商品や人物を含む動画の品質確認
  • 制作担当、確認担当、公開責任者の役割
  • 再制作や規約変更に備えた記録方法

先に決めるのは五つ

Seedance 2.5を試す前に、次の五つを決めます。

  1. 利用するサービス、地域、プラン
  2. 入力してよい素材
  3. 制作物の合格条件
  4. 生成、確認、承認の担当者
  5. 保存する制作記録

この五つが決まっていれば、試作がうまくいかなかった場合も、原因を確認してやり直せます。良い動画が偶然できたとしても、設定や素材が分からなければ、同じ条件で再制作できません。

1. 利用するサービスと契約条件を確認する

Seedance 2.5はモデル名です。企業が契約するのは、RunwayやDreaminaなどの提供サービスです。運営会社、料金、商用利用、データの扱いはサービスごとに異なります。

確認項目 記録する内容
提供サービス 正式名称、運営会社、利用URL
契約 契約主体、利用する国・地域、プラン名
モデル 選択画面に表示された正式なモデル名
料金 月額、付与credits、1回の実消費量、追加購入
規約 利用規約、追加条件、改定日、確認日
データ 入力素材と生成物の保存、審査、技術開発への利用、削除方法
管理 メンバー権限、退職・異動時の停止、操作履歴

執筆時点では、Runway、Dreamina、Krea、CapCut、Pippit、SeaArt、Atlas Cloud、Higgsfield、OpenArtがSeedance 2.5の提供を案内しています。Runwayは全有料プランとAPIでの提供条件を公開していますが、Creative画面の実消費creditsは生成前に確認が必要です。Kreaも提供中ですが、Free・Basicの対象可否と設定別の消費unitsは生成画面で確認します。どのサービスを使う場合も、契約前に実際のアカウントでモデル名と消費量を確認してください。

2. 入力素材を「使える」「確認が必要」「入力しない」に分ける

Runwayの利用規約は、入力する素材に必要な権利、ライセンス、許可を利用者が持つことを求めています。Dreaminaの一般規約も知的財産権を侵害する利用を禁じ、入力・生成内容の取り扱いを定めています。Dreaminaには地域別の追加条項があるため、日本から業務で使う場合は契約時に表示される条件も確認します。社内に保存されている素材でも、生成AIサービスへ送信できるとは限りません。

素材台帳では、次のように分けます。

事前確認を終えた素材

  • 自社が権利を管理し、生成AIへの入力も契約上認められている商品画像
  • 使用期間と生成・改変の範囲について、本人の同意を得た人物素材
  • 生成AIサービスへの入力と利用目的を、社内規程で認めた資料

追加確認が必要な素材

  • 制作会社や撮影者から納品された画像・動画
  • 出演者、モデル、ナレーターを含む素材
  • 店舗、建築物、第三者の商品が写り込んだ素材
  • 取引先から預かった企画書や参考資料

入力しない素材

  • 発売前の商品情報や未公開企画
  • 顧客情報、個人情報、契約上の秘密情報
  • 権利者や利用条件を確認できない画像、動画、音声

入力前の判断を担当者の記憶に頼らず、素材ID、権利者、利用できる範囲、確認者を台帳へ残します。

3. 品質確認は対象ごとに分ける

Seedance 2.5は、参照動画の構図や撮影方法を踏まえた生成、映像と音声の編集を案内しています。それでも、商品や人物を正確に再現できるとは限りません。企業の制作では、対象ごとに確認項目を分けます。

商品

  • 商品の形や部品が実物と合っているか
  • 容器やパッケージの表示が読めるか
  • 商品名、価格、効能など、事実と異なる内容が加わっていないか
  • 使用方法や持ち方が不自然ではないか

人物

  • 顔、手、指、身体の動きに破綻がないか
  • 本人の同意を得た範囲を超える使い方になっていないか
  • 年齢、属性、職業などを誤認させる表現になっていないか

音声

  • 発音と口の動きが合っているか
  • 意図しない言葉や雑音が入っていないか
  • 音楽や声を公開先で利用できるか

公開仕様

  • 動画の長さ、画面比率、解像度、ファイル形式が合っているか
  • 公開先の広告審査や表示ルールを満たすか
  • 差し替えが必要になった場合の元データを保存しているか

「違和感がない」だけでは、担当者によって判断が変わります。何を見て合格とするかを、試作の前に具体的に決めます。

4. 生成、確認、承認の役割を分ける

少なくとも、次の四つの役割を分けます。

役割 主な仕事
制作担当 プロンプト、参照素材、設定、生成結果を管理する
商品・ブランド担当 商品情報、表示、ブランドの表現ルールを確認する
権利・契約担当 入力素材、出演者、音声、サービス規約を確認する
公開責任者 公開する最終版、媒体、期間、差し替え方法を承認する

小規模なチームでは、一人が複数の役割を兼ねる場合があります。その場合も、どの立場で何を確認したのかは分けて記録します。

5. 生成条件と承認履歴を残す

案件ごとに、次の情報を保存します。

  • サービス、モデル、プラン、利用地域
  • 生成日時、担当者、案件ID
  • プロンプトと除外指示
  • 参照素材のIDと利用できる範囲
  • 動画の長さ、解像度、音声などの設定
  • 生成候補、採用版、修正版の対応
  • 商品、ブランド、権利、公開の確認者と確認日
  • 公開先、公開期間、差し替え履歴
  • 確認した規約のURL、改定日、確認日

この記録は、同じ動画を再制作するためだけのものではありません。利用条件が変わったときに、過去の制作物にどの規約が適用されていたかを確認するためにも必要です。

試作を止める条件も決める

次のどれかに当てはまる場合は、生成を続けず確認へ戻します。

  • 対象アカウントでSeedance 2.5を選べない
  • 利用目的とサービスの規約が合わない
  • 機密素材の保存や利用方法を会社として許容できない
  • 人物、音声、参考動画の許諾範囲が分からない
  • 商品を必要な精度で再現できない
  • 生成条件と承認履歴を記録できない

停止条件があれば、試作の回数だけが増えるのを防げます。確認が終わってから再開するため、担当者ごとの判断も揃います。

よくある質問

Seedance 2.5を社内の試作に使えますか?

まず、利用するサービスのモデル選択、地域、プラン、規約、データの扱いを確認します。公開ページにモデル名が載っているだけでは、社内利用の条件は確定しません。

Seedance 2.5を使った企業事例はありますか?

本記事では、企業名、制作会社、使用モデル、制作工程を一次情報で確認できる事例を扱っていません。一般的な活用例を実在の企業事例として紹介することもしていません。

どの部署が責任者になりますか?

会社によって異なります。制作、商品・ブランド、権利・契約、公開の四つに役割を分け、各項目の確認者を決める方法が分かりやすいでしょう。

APIを前提に社内システムを設計できますか?

Runway APIでは、Seedance 2.5をseedance2_5として提供しており、解像度別の料金も公開されています。Runway APIを使う設計は検討できますが、入力条件、料金、表示要件、データの扱い、利用規約をRunwayの公式文書で確認してください。BytePlusまたはVolcano Engineから直接利用するAPIは、モデルID、料金、提供地域をまとめて確認できる公式文書が見つかっていないため、別の提供先として確認を続けます。

導入の順番、承認、素材管理を社内で整理する方は、無料のAI編集 社内導入ロードマップをご覧ください。

Seedance 2.5の公式情報


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