Brand Studioとは

Brand Studioは、Stability AIが提供するクリエイティブ制作サービスです。画像の生成、切り抜き、描き直し、背景の拡張、商品の合成などを同じサービス内で進められます。

Stable Diffusionだけを使うサービスではありません。公式情報では、Stability AI製と第三者製のモデルから、用途に合うモデルを自動で選ぶ「Curated Model Routing」を採用しています。候補にはStable Diffusion、Nano Banana、Seedreamなどが含まれます。

利用できるモデルは更新されます。契約前には、公開中の公式案内と実際のモデル選択画面を確認してください。ログイン画面の確認は、利用者がログイン済みセッションの使用を明示した場合に限ります。

Trial、Creator、Core、Enterpriseの違い

執筆時点で公式プランページから確認できる選択肢は、次の四つです。

プラン 料金 クレジット 公式に確認できる主な範囲
Trial 無料 初回1,000 Coreの制作機能を試せる
Creator 月19ドル 毎月2,000 画像生成、編集、精密編集
Core 月50ドル 毎月5,000 Creatorの機能に加え、Curated Model Routing
Enterprise 個別見積もり 契約ごとに設定 無制限の席数、Brand Central、Producer Mode、SSO、プロジェクト管理

Trialは無料で、Coreと同じ制作機能を最初の1,000クレジットまで試せます。クレジットを使い切ると体験は終了し、追加で使うには有料プランへの変更が必要です。

Creatorは月19ドルで毎月2,000クレジット、Coreは月50ドルで毎月5,000クレジットが付与されます。いずれも未使用の月間クレジットは翌月へ繰り越されません。

Enterpriseは個別見積もりで、利用人数は無制限です。クレジット数は契約ごとに決まります。

Creator、Core、Enterpriseでは追加クレジットも購入できます。消費量は、生成や編集で使う処理によって異なります。

CreatorとCoreで使える生成・編集機能

Trial、Creator、Coreでは、画像の生成に加えて、既存画像の一部を直すInpaint、画像の外側を広げるOutpaint、背景削除、色の変更などを利用できます。

「Precision Inpainting」は、変えたい範囲を指定し、そこへ何を置くかを画像や簡単な線で伝える機能です。「Product Insertion」は、商品画像を別の場面へなじませます。

Creatorは生成と編集を一つの画面で続けたい場合の有料選択肢です。Coreではさらに、用途に応じてモデルを振り分けるCurated Model Routingが加わります。

ブランド専用モデルと案件ルールはEnterprise

Enterpriseでは、「Brand Central」で自社専用の設定を管理できます。ブランドの写真表現、配色、デザイン要素、ロゴの配置、構図などを使って「Brand ID Model」を作る機能です。

案件ごとの制作条件は「Campaigns」へ登録します。対象地域、想定する顧客、使用しなければならない素材などをまとめ、画像を作るときに選べる設定として保存できます。

会社全体で共有するブランドの基準と、案件ごとに変わる制作条件を分けて管理できる点が、CreatorやCoreとの大きな違いです。案件ごとの条件を保存し、制作時に呼び出せます。

Enterpriseには、プロジェクトごとのアクセス権限、管理画面、SSOも含まれます。誰が制作し、誰が確認し、誰が承認するのかを同じ環境で管理するための機能です。

Producer Modeは複数の処理を順番に実行する

Producer Modeは、作りたい画像を伝えると、必要な処理を順番に並べた計画を作る機能です。利用者が計画を確認して承認すると、Brand Studioが各処理を実行します。

途中の結果を見て、必要な部分だけを作り直すこともできます。Brand Centralに登録したBrand ID ModelやCampaignsを使いながら、複数の生成・編集機能を一つの流れで進めます。

公式プランでは、Producer ModeはEnterpriseの機能として案内されています。CreatorやCoreで使える個別の生成・編集機能とは区別が必要です。

公式動画でBrand Studioを見る

Stability AI公式YouTubeでは、Brand Studioの全体像を1分32秒で紹介しています。Brand Central、画像生成、精密編集、複数人での確認が、どのような画面で行われるかを確認できます。

動画:Stability AI 公式チャンネルより引用

基本操作を詳しく見たい場合は、公式のスタートガイド動画も利用できます。

Stability AI公式YouTubeで「Quick Guide to Getting Started」を見る

利用前に確認したい入力素材と出力の扱い

Stability AIの利用規約では、入力する画像や資料について、必要な権利と許可を持つ責任は利用者にあります。自社の商品画像、人物写真、ロゴ、専用モデルへ使う資料を登録する前に、利用範囲を確認する必要があります。

Stability AIは、適用法で認められる範囲で、出力に関して同社が持つ権利を利用者へ譲渡すると定めています。ただし、出力の正確性、適法性、第三者の権利を侵害しないことまで保証しているわけではありません。

Brand Studioは第三者のモデルも扱います。利用規約は、機能によって第三者の条件が適用される場合があると説明しています。どのモデルで作ったかを制作記録に残し、公開前に自社の確認を行います。

規約では、機能提供のため入力データが第三者サービスへ共有される場合があり、Stability AIが入力と出力をサービス改善や開発に利用する場合もあるとしています。モデル学習への利用はオプトアウトできるため、未公開素材や人物写真を扱う前に、オプトアウト設定と第三者へのデータ共有条件を確認してください。

どのプランを選ぶべきか

まず機能を試すならTrial、生成と細かな修正を続けるならCreatorが候補です。用途に応じたモデル選択まで任せたい場合はCore、自社専用の生成モデル、案件ごとの制作条件、複数人の承認、アクセス管理まで必要ならEnterpriseを検討します。

料金だけで決めると、必要な機能が上位プランにしかないことを見落とします。月間クレジット、モデルルーティング、ブランド専用設定、承認、SSOの有無を先に確認すると、CreatorやCoreで足りるのか、個別見積もりが必要なのかを判断できます。

Stability AI Brand Studioの公式情報、ここにまとめました


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