FLUXとは

FLUX.2は、文章から画像を作るほか、手元の画像を編集したり、複数の参照画像を組み合わせたりできる画像生成・編集モデルです。文字を含む画像の生成や、16進数カラーコードによる色の指定にも対応しています。

初めて調べるときに混同しやすいのが、会社、モデル、利用方法の違いです。

  • 会社:Black Forest Labs
  • モデル:FLUX.2 [pro]、FLUX.2 [max]、FLUX.2 [klein]など
  • 利用方法:BFL Playground、BFL API、FLUXを採用する外部サービス、自社環境

同じFLUXでも、どのモデルをどのサービスから使うかによって、機能、料金、利用条件が変わります。制作記録には「FLUXを使用」とだけ書かず、利用したサービス名と完全なモデル名を残しておくと、後から条件を確認できます。

画像生成・編集向けの最新世代はFLUX.2

Black Forest Labsの公式ヘルプでは、FLUX.2を画像生成・編集向けの最新世代として案内しています。FLUX.2の各モデルは、最大4メガピクセルの出力、複数の参照画像を使った編集、16進数カラーコードによる色指定、文字を含む画像の生成に対応します。

FLUX.2には、処理速度を重視した[klein]、本番制作向けの[pro]、設定を細かく調整できる[flex]、品質を重視した[max]、公開ウェイトを自社環境で動かす[dev]があります。名前が似ていても、機能、料金、ライセンスは同じではありません。

Black Forest LabsのFLUX.2公式ページに掲載された画像生成・編集例

画像:Black Forest Labs「FLUX.2」に掲載された公式の画像生成・編集例

FLUX 3は音声付き動画で提供中。画像機能は「近日提供」

FLUX 3の公式ページには「Try it(試す)」ボタンがあり、動画については「Already in production(すでに実運用中)」と案内されています。一方、対応する形式の一覧では「Video(動画)」「Audio(音声)」に続いて「Image soon(画像は近日提供)」と表示されているため、FLUX 3を現行の画像生成モデルとしてFLUX.2と同列には扱えません。

同じFLUXという名称でも、画像生成と動画生成では、使える世代と確認すべき条件が異なります。画像制作で利用するモデルを選ぶ場合はFLUX.2を確認し、音声付き動画を扱うFLUX 3は別の資料で確認してください。

FLUX.2は用途に合わせて選ぶ

主なFLUX.2モデルは次の通りです。

モデル 公式案内から分かる特徴 向いている使い方
FLUX.2 [klein] 処理が速い。4Bと9Bがあり、公開ウェイトも提供 手早い試作、自社環境での利用
FLUX.2 [pro] 画像生成と編集に対応。参照画像はAPIで最大8枚、Playgroundで最大10枚 制作物の候補作成、画像編集
FLUX.2 [flex] ステップ数などを細かく調整できる 設定を変えながら比較したい場合
FLUX.2 [max] 品質を重視したモデル。ウェブ上の情報を参照する生成機能も備える 仕上がりを重視して候補を作りたい場合
FLUX.2 [dev] 公開ウェイトを自社環境で動かすモデル。BFLがホストするAPIはない 自社で実行環境を管理する場合

最初は、Playgroundで利用できるモデルを同じ条件で生成すると、仕上がりや速度の違いを比べやすくなります。速度だけで選ばず、画像編集が必要か、複数の画像を入力するか、出力サイズはどの程度かを先に決めます。FLUX以外のモデルも含めて比較する場合は、AI編集ツールの選び方生成AIクリエイティブツール比較で、機能軸と契約軸の並べ方をそろえておくと判断がぶれません。

FLUXを使う3つの方法

FLUXの使い方は、大きく3つに分かれます。

1. 公式Playgroundで使う

Black Forest Labsの公式画面で、モデルを選び、文章や画像を入力して生成します。専用の開発作業をせずに試せるため、初めてFLUXを使う人に向いています。

2. FLUXを採用する外部サービスで使う

複数の画像生成モデルを扱うサービスの中からFLUXを選ぶ方法です。画面や料金は外部サービス側が決めているため、BFL公式Playgroundと同じとは限りません。

3. 自社のシステムや環境へ組み込む

企業の制作システムからFLUXを利用する場合は、公式APIまたは自己ホストを検討します。APIは使った分だけ料金が発生し、自己ホストではモデルのライセンスに加えて、GPUや運用環境を自社で用意します。一般の利用者がFLUXを試すだけなら、ここから始める必要はありません。

料金はモデルと画像サイズで変わる

Black Forest Labsの公式料金では、1クレジットが0.01米ドルです。PlaygroundとAPIの単価は共通で、複数枚をまとめて生成した場合は枚数分の料金が発生します。

FLUX.2 [pro]、[flex]、[max]は、画像の大きさを示すメガピクセル単位で料金が変わります。たとえばFLUX.2 [pro]は、文章からの画像生成が1メガピクセルあたり0.03米ドルから、画像編集が0.045米ドルからです。

Black Forest Labs公式ヘルプに掲載されたFLUX.2の料金表。モデルごとに画像生成と編集の単価が示されている。

画像:Black Forest Labs Help「What are the costs associated with using your models?」。執筆時点でログインせず閲覧できる公式ページを編集部が確認

1920×1080ピクセルの画像は約2.07メガピクセルですが、公式説明では3メガピクセルとして課金されます。完成画像が1枚でも、比較のために20枚生成すれば20枚分の費用がかかります。料金を見積もるときは、採用枚数ではなく、試作を含む生成枚数と出力サイズで考えます。

商用利用は利用方法によって確認先が変わる

FLUXで作った画像を広告や商品ページへ使う場合と、モデル自体を自社環境で動かす場合では、確認する契約が異なります。

Black Forest Labsの利用規約では、公式サービスに入力した素材と生成された出力を「Your Content(利用者のコンテンツ)」とし、同社はその所有権を主張しないと定めています。一方、商用利用については、公式のライセンスヘルプで、BFL APIには別途ライセンスを取得しなくても商用利用権が含まれると案内しています。Playgroundや外部サービスから使う場合は、それぞれに適用される規約と画面上の条件を確認してください。

ただし、利用規約やライセンス上の商用利用条件は、生成画像に著作権が認められることや、第三者の権利を侵害していないことまで保証するものではありません。入力する素材に必要な権利や許諾があるか、生成結果を公開できるかは、利用者が確認する必要があります。

公開ウェイトを自社環境で使う場合は、モデル別のライセンスを確認します。FLUX.2 [klein] 4BはApache 2.0ですが、FLUX.2 [klein] 9BやFLUX.2 [dev]は非商用ライセンスで、商用の自己ホストには別契約が必要です。

「FLUXは商用利用できる」と一括りにせず、次の3点をセットで確認します。

  1. どのサービスから使ったか
  2. どのFLUXモデルを選んだか
  3. 生成画像を使うのか、モデルを自社環境で動かすのか

公開素材として使うときは、生成物にAI利用の来歴情報を残す運用も広がっています。AIコンテンツラベルとメタデータの整理や、海外展開を伴う場合のAI生成コンテンツの越境リリース確認表も、同じタイミングで確認しておくと納品後の追記作業が減ります。

外部サービスで使う場合の注意点

外部サービスの画面に「FLUX」と表示されていても、BFL公式と同じモデル、機能、料金とは限りません。サービス側が独自のクレジットや保存期間を設けている場合もあります。

外部サービスで使うときは、次を確認します。

  • 完全なモデル名
  • 画像生成と編集の対応範囲
  • 1回で作れる枚数と出力サイズ
  • 料金とクレジットの計算方法
  • 入力画像と生成画像の保存期間
  • 商用利用の条件

企業で商品画像や未公開素材を扱う場合は、モデルの性能だけでなく、利用するサービス側のデータ管理条件も確認してください。

公式動画でFLUX.2を確認する

Black Forest Labsの公式YouTubeチャンネルが公開した「FLUX.2: Frontier Visual Intelligence」を掲載します。投稿者名と正式タイトルはYouTubeのoEmbed情報で確認しました。機能、料金、ライセンスの根拠は動画ではなく、公式モデルページ、ヘルプ、規約を使っています。

以下の動画は、FLUX.2のポジショニングと出力例をBlack Forest Labs自身が説明した公式紹介動画です。

動画:Black Forest Labs 公式チャンネルより引用

よくある質問

FLUXは無料で使えますか?

Black Forest Labs公式のPlaygroundは、アカウント登録後に付与される初期クレジットの範囲で試せます。無料枠を超えると、公式料金の1クレジット0.01米ドルで追加チャージが必要になります。外部サービス経由で使う場合の無料枠は、サービス側の画面表示に従ってください。

FLUX.2とFLUX 3はどちらを使えばよいですか?

画像生成・編集で使うのはFLUX.2です。FLUX 3は執筆時点で音声付き動画を対象とした提供が中心で、画像機能は公式ページ上で「Image soon(画像は近日提供)」と表示されています。用途が画像であればFLUX.2を選び、動画は別途FLUX 3や他社モデルの公式ページを確認してください。

FLUXで生成した画像は商用利用できますか?

BFL APIから使う場合は、公式ライセンスヘルプで別途契約なしに商用利用権が含まれると案内されています。Playgroundや外部サービスから使う場合、および公開ウェイトを自社環境で動かす場合は、それぞれの規約とモデル別ライセンスを確認してください。利用規約は、生成画像の著作権成立や第三者権利の非侵害までは保証しません。

FLUX.2 [dev]と[klein]の違いは何ですか?

いずれも公開ウェイトを配布するモデルですが、ライセンスと運用条件が異なります。FLUX.2 [klein] 4BはApache 2.0で商用の自己ホストにも対応します。FLUX.2 [klein] 9BとFLUX.2 [dev]は非商用ライセンスのため、商用利用で自己ホストする場合はBFLと別途契約が必要です。BFLがホストするAPIは[dev]では提供されません。

日本語のプロンプトで画像を生成できますか?

FLUX.2は文章から画像を生成できますが、Black Forest Labs公式は英語ベースで案内しています。日本語入力の可否や品質は、利用するサービスの画面表示と実際の生成結果で確認してください。日本語で入力した場合も、被写体、背景、光、構図を分けて書くと、修正したい要素を後から特定しやすくなります。

公式情報

FLUXをほかの画像生成モデルと比較したい方へ

この記事では、画像生成・編集向けのFLUX.2に絞って説明しました。ほかの画像生成モデルと同じ評価軸で比べたい方は、全26モデルを収録した「2026 H2 画像生成/動画生成モデル カオスマップ」の画像生成モデル編をご覧ください。


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