1枚の画像、音声、書籍の情報から構築

Forever Founderは、R/GA創業者Bob Greenbergの姿を使ったリアルタイム映像と、本人の声、会社の歴史をまとめた書籍「R/GA by Design」の内容を組み合わせています。R/GAとRunwayの担当チームが、見た目、応答方法、知識データ、音声を調整しました。

R/GA側の開発担当は実質1人で、RunwayのSDKを使ってAPIを実装したと説明しています。初期版を作った後、プロンプト、音声、知識データを繰り返し調整しました。公式事例は開発期間、API利用料、学習データ量、誤回答率を公表していません。

145問と10分連続稼働はイベント時の記録

公式ページに掲載された145問、20会話、10分間の連続稼働という数字は、このイベントで確認した結果です。すべての利用環境で同じ性能を保証する値ではなく、長時間運用や多数同時接続を検証した負荷試験でもありません。

R/GAは、最初の試作で完成度の大部分まで到達し、その後に細部を調整したと振り返っています。ただし、この評価は同社担当者の説明であり、第三者が測定した品質指標ではありません。

現在は試作版、社内利用の構想を検討

R/GAは将来、世界各地の拠点から利用できる社内ツールへ広げ、複数言語への対応や、書籍以外の社内資料も参照できるようにする構想を示しています。新入社員向けの案内や、過去の事例を探す用途も例に挙げました。

これらは今後の構想であり、執筆時点で正式運用や一般提供が始まったとは発表されていません。社内資料を追加する場合は、閲覧権限、個人情報、機密情報、回答の正確性を別途管理する必要があります。

デジタル人物の制作には本人の同意が前提

本事例は創業者本人が試作を確認し、会社の公式企画として制作されています。他社の経営者や従業員の顔、声、発言を許可なく再現できるという意味ではありません。

同様の仕組みを企業が使う場合は、本人の同意、利用する写真・音声・文章の権利、利用期間、修正・停止方法、本人の発言と誤認させない表示を決める必要があります。

Forever Founderの制作記録とRunway Characters

この事例の価値は、人物を再現したことだけではなく、会社が権利を管理する資料を対話形式で探せるようにした点にあります。実運用の成否は、回答精度と情報管理を含めて判断する必要があります。

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