本編の大半は実写、冒頭3カットはAI生成

Kreaの事例ページは、『The Westies』の大半を実在の俳優とカメラで撮影したと説明しています。そのうえで、冒頭3カットと、最初の約40秒に含まれる一部の場面を生成AIで制作しました。

当初は1980年代の古い記録映像を購入し、場面転換に使う計画でした。しかし制作チームは、画質の粗い記録映像を高解像度の本編へ挟む方法を見直し、物語に合わせた映像を新たに作る方針へ切り替えました。Kreaによると、Cream Productions傘下のDark Halfがこの生成映像を担当しています。

1980年代の街並みは実物セットを中心に制作

TechRadarが2026年7月11日に掲載したインタビューでは、Brancato氏が、1980年代のニューヨークを再現するためトロントに街のセットを建てたと説明しています。Panes氏も、屋内と街路のセットを行き来しながら撮影したと述べました。

この発言は、Kreaが後日公開した制作事例と矛盾するとは限りません。制作者の説明は主要な街並みと撮影セット、Kreaの説明は冒頭や場面転換に使った個別カットを対象にしています。『The Westies』を全編AI生成のドラマと捉えるのも、生成AIを一切使っていない作品と捉えるのも正確ではありません。

AIの出力は従来のVFXで手直し

Dark Halfが制作を進めた2025年夏の段階では、生成モデルの出力だけで本編に必要な映像の一貫性を保つことは難しく、生成後に従来のVFX工程で細部を修正したとKreaは説明しています。

車両を含む場面では、撮影用に借りた車を学習素材にしたLoRAを用意しました。俳優が実車へ乗るカットに続けて、同じ車をAIで再現したWest Side Highwayのカットを置き、前後の映像につながりを持たせています。1980年代のTimes Squareを描いた場面でも、建物の位置や当時の雰囲気を確認しながら映像を組み立てています。

Kreaのページには『The Westies』の費用削減額を後から追加するための未完成な注記が残っています。また、掲載されている15,000ドルや329ドルの比較は別作品の数字です。本稿では、それらを『The Westies』の制作費や削減額として扱っていません。

正式なドラマ案件だが、AI担当者の個人名は未公表

『The Westies』は自主制作やspec広告ではなく、MGM+で公開された正式なドラマシリーズです。Kreaは制作主体としてCream Productions、AI制作部門として同社傘下のDark Halfを挙げています。ただし、AIカットを担当した個人、使用したモデルの組み合わせ、各カットの生成回数は公表していません。

MGM+公式YouTubeの予告編では、出演者と作品全体の映像の雰囲気を確認できます。実物セットの制作方法は、共同制作者2人へのTechRadarのインタビューで説明されています。

「The Westiesの公式情報、ここにまとめました」

制作者による実物セットの説明は、TechRadarのインタビューで確認できます。これは作品公式ページではなく、共同制作者2人への取材記事です。

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