この記事で分かること
- 日本語プロンプトの通じ方と、精度を上げるための書き方
- 画像内へ日本語を入れるときの指定方法
- 誤字を直すときのプロンプトと編集操作
- 公開前に必ず行う日本語校正の手順
- よくある質問
日本語プロンプトで画像を指示する
Images 2.0は、日本語で書かれたプロンプトを受け付けます。作りたい対象、配置、用途、縦横比、色調、背景、含めたい要素、除きたい要素を日本語のまま書けます。英語に翻訳し直す必要はありません。日本語のニュアンスが伝わりにくいと感じたときは、専門用語や固有名詞に英語の括弧書きを添える、参照写真を1枚添える、といった補い方で精度を上げられます。
見た目を表す形容詞だけを並べたプロンプトは、生成結果が散らばりやすくなります。「白い背景に商品を中央配置。上部に商品名の余白を残す。縦横比は1対1。用途はECのメイン画像」のように、対象、配置、余白、比率、用途をひとまとまりで伝えると、修正のやり取りが短くなります。長い文章を一文に詰め込むより、短い日本語の文を並べる方が、生成側が要点を拾いやすくなります。
日本語で伝えにくいのは、素材の質感、光の当て方、被写界深度など撮影領域の用語です。この場合は「マット」「グロス」「逆光」「浅い被写界深度」など日本の現場で通じる言葉に置き換える、参考にしたい写真を添付する、といった方法が実務的です。プロンプト設計の考え方全体は、ChatGPT Images 2.0のプロンプトの書き方で扱っています。
画像内に日本語の文字を入れる
画像に日本語の文字を入れるときは、入れたい文言を引用符(「」または" ")で囲み、位置、行数、改行位置、字体の印象を分けて指定します。「見出しは大きく、補足は小さく」ではなく、「上段に太い明朝で見出し。下段に細いゴシックで補足。行間は広め」のように、要素ごとに書き分けます。
短い文字ほど再現性が上がりやすく、長文になるほど誤字や字形の崩れが増えます。実務では、画像で必ず正確に出したい要素(商品名、キャンペーン名、価格、注意表示)は短い見出しに絞り、本文はデザインツールで別レイヤーに載せる分担が現実的です。生成画像の中で長い日本語本文を完成させようとせず、生成側で担う範囲と、後工程で組む範囲を最初から分けます。
漢字、送り仮名、数字、単位、記号、商品名は特に確認対象です。似た字形(「未」と「末」、「己」と「已」、「日」と「曰」)、送り仮名の揺れ(「行なう/行う」)、全角と半角の混在、桁区切りの有無、通貨記号の位置、ハイフンとダッシュとマイナスの取り違えは、生成後に頻繁に起きます。指示段階で「送り仮名は『行う』」「桁区切りはカンマ」「通貨記号は¥、金額の前」のように書き分けておくと、修正のやり直しが減ります。
誤字を直すためのプロンプト
生成された画像に誤字が出た場合は、同じ会話の中で修正を頼みます。プロンプトの基本形は、「誤っている文字」と「正しい文字」を並べ、「それ以外は変えない」と明示することです。「画像上部の『イマージ』を『イメージ』に直してください。書体、大きさ、位置、他の要素はすべて維持してください」のように、対象、変更後、維持する範囲を1文ずつ分けて書きます。
修正が反映されない、あるいは別の場所が変わった場合は、指示を短くし、対象文字を引用符で囲み直します。周辺の視覚的な特徴(近くにあるロゴ、色、余白)を添えると、対象を特定しやすくなります。「右上のロゴの下、赤い帯の中の白い文字」のように、位置を複数の手がかりで示す方法が有効です。
複数の誤字を同時に直そうとすると、片方が直っても他方が崩れる、他の要素が意図せず変わる、といった副作用が出やすくなります。誤字が複数ある場合は、1回のやり取りで1〜2箇所ずつ順番に直すのが安全です。5〜6箇所を1回で直そうとするより、時間はかかっても最終的な確認回数が減ります。
編集機能を使うときに気をつけること
Images 2.0では、生成した画像に対して、範囲を選んで修正する編集機能を使えます。OpenAIのHelp Centerは、範囲選択を使っても指定した範囲を越えて画像が変更される場合があると明記しています。文字だけを直したつもりでも、背景、商品の形、色調、他の文字にも影響が及ぶ可能性があります。
編集を使うときは、修正前と修正後の画像を並べて、対象文字だけでなく、商品の形、色、余白、他の文字、背景、周囲の光の当たり方に変化がないかを確認します。「範囲外は変わらない」と一方的に前提を置かない運用にしておくと、公開直前の見落としを減らせます。編集の全体像と修正の頼み方は、ChatGPT Images 2.0の使い方ガイドにまとめました。修正回数や1日あたりの利用可能量はプランで異なるため、プラン別の提供状況も合わせて確認してください。
公開前の日本語校正
生成できたことと、公開してよいことは別の判断です。特に、企業名、商品名、キャンペーン名、法定表示、価格、注意書きなどブランドの信頼に直結する要素は、生成物をそのまま公開せず、元原稿と一字ずつ照合する校正を通します。
校正で確認する観点は、次のとおりです。画像を拡大表示し、上から順に確認していくと漏れが少なくなります。
- 漢字が正しいか(似た字形、旧字体、異体字の混入)
- 送り仮名が社内表記と一致しているか
- カタカナの表記が社内基準と一致しているか(長音記号の有無)
- 全角と半角、数字と英字の混在
- 桁区切り、通貨記号、単位の位置
- ハイフン、ダッシュ、マイナス、アンダースコアの区別
- 商品名、法人名、ブランド名の綴り
- 法定表示(消費期限、注意書き、原材料、料金明細)の記載事項
- 記号や絵文字が意図した形で表示されているか
ブランド名、ロゴ内文字、法定表示は、人が承認した文字データを基準にし、生成画像の見た目をもとに直接書き起こさない運用が安全です。読み合わせは一人で完結させず、原稿を読み上げる人と画面を確認する人を分けると、見落としが減ります。景品表示法や業界の自主規制がある領域では、生成物の見栄えではなく、表示が消費者を誤認させないかを別に評価します。商用公開の判断全体は、商用利用の5項目チェックで整理しています。
「日本語で使える」と「日本語のまま公開できる」を分ける
Images 2.0が日本語のプロンプトを受け付け、画像内に日本語を出せることは、公開できる日本語画像がすぐ手に入ることを意味しません。次の表は、生成側の到達点と公開側の判断を分けて整理したものです。
| 確認する問い | 主な確認先 | この確認だけでは分からないこと |
|---|---|---|
| 日本語のプロンプトが伝わるか | 生成画面での結果 | ブランド用語や社内表記が反映されているか |
| 画像内の日本語が読める形で出るか | 生成画像の目視 | 送り仮名や似た字形が原稿と一致しているか |
| 修正指示が期待どおり反映されるか | 修正後の画像 | 範囲外の要素が意図せず変わっていないか |
| 法定表示や商品名が正しいか | 元原稿、法務・広報の承認記録 | 消費者を誤認させない表示になっているか |
| 公開先の規程に合うか | 媒体、業界、社内ガイドライン | OpenAIや法令が安全を保証したことにはならない |
生成側の到達点だけで公開の可否を決めない体制にしておくと、後工程でのやり直しが減ります。
公開前の最終チェック
- 元原稿と画像内の日本語を、拡大表示で一字ずつ照合した
- 商品名、法人名、ブランド名の綴りを承認済みの文字データで確認した
- 法定表示、注意書き、料金、単位、記号を原稿と照合した
- 修正指示を出した場合、範囲外の要素が変わっていないか確認した
- 業界の自主規制や景品表示法の観点で表示を評価した
- 校正を担当した人と承認した人の記録を残した
このチェックは法的判断の代わりではありません。表示の判断が難しい画像は、公開前に社内の法務、知財、広報担当や専門家へ確認してください。
よくある質問
Q1. Images 2.0は日本語のプロンプトをそのまま受け付けますか。 受け付けます。作りたい対象、配置、用途、縦横比、色調などを日本語で伝えられます。英語に翻訳し直す必要はありません。ニュアンスが伝わりにくいと感じる場合は、専門用語に英語を添える、参照写真を1枚添える、といった補い方で精度を上げられます。
Q2. 画像内に日本語の文字を確実に出すことはできますか。 指定できますが、生成された日本語には誤字、送り仮名の揺れ、字形の崩れが残ることがあります。長い日本語本文を画像だけで完成させるより、短い見出しを画像で生成し、本文はデザインツールで別レイヤーに載せる分担が実務では現実的です。
Q3. 誤字が出たとき、どう直すのが確実ですか。 「誤っている文字」と「正しい文字」を並べ、「それ以外は変えない」と明示します。1回のやり取りで1〜2箇所ずつ順番に直し、修正後は対象文字だけでなく、他の要素にも変化がないか確認します。修正が反映されない場合は指示を短くし、対象文字を引用符で囲み、位置を複数の手がかりで示します。
Q4. 範囲選択で編集すれば、範囲外は変わりませんか。 必ずしも変わらないとは限りません。OpenAIのHelp Centerは、範囲選択を使っても指定した範囲を越えて画像が変更される場合があると明記しています。編集後は修正前後の画像を並べ、対象文字だけでなく、商品の形、背景、色調、他の文字にも変化がないかを確認します。
Q5. 生成した日本語画像はそのまま公開してよいですか。 生成できたことと、公開してよいことは別です。特にブランド名、法定表示、商品名、価格、注意書きなど信頼に直結する要素は、元原稿と一字ずつ照合する校正を通してから公開します。景品表示法や業界の自主規制がある領域では、表示が消費者を誤認させないかを別に評価します。
まとめ
Images 2.0は日本語のプロンプトを受け付け、画像内に日本語を入れられますが、生成された日本語には誤字や字形の乱れが残ることがあります。指示、生成、修正、公開前確認の4段階を分けて運用し、公開する日本語は必ず承認済みの文字データを基準に一字ずつ照合します。「日本語で使える」と「日本語のまま公開できる」の間にある距離を、社内で明確にしておくことが、公開後のやり直しと信頼失墜を防ぎます。
画像生成を社内で扱うための確認手順を整えたい方は、AIGC TIMESのメソッドをご覧ください。
公式情報
- OpenAI Help Center「Images in ChatGPT」
- OpenAI「Introducing ChatGPT Images 2.0」
- ChatGPT「Pricing」
- OpenAI「Usage Policies」
- OpenAI「Terms of Use」
- 文化庁「AIと著作権について」
- 文化庁「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」
- 消費者庁「景品表示法」
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